『悪い品は扱わぬ事。扱っているものが人の飲む薬である事を忘れない様』という心得のもと「良い生薬」にこだわり続ける栃本天海堂様の生薬を用いて煎じ薬を調合しています。
有効成分はあくまで指標としたうえで生薬全体を見て総合的に評価することで「良い生薬」を厳選。従来より臨床効果が得られてきた生薬の基原植物を重要視した経験的鑑別や理化学試験に基づいた品質評価が実施されているので、天然のものでも高い効果の安定性が保持されています。中でも自社独自の厳しく徹底的な残留農薬検査、重金属・ヒ素・残留硫黄・微生物などの検査による徹底的な安全性管理により、安定した品質・供給・価格と安全性が担保されています。
また、さらなる品質・供給・安全性を追求し、生薬の生産地における使用農薬の調査や修治・加工方法、生育年数の調整などの実現のために、生産畑から最終製品になるまで追跡可能な状態(トレーサビリティー)にも力を入れており、契約栽培や自社薬園での栽培にも取り組まれています。
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煎じ薬に使う生薬の「品質・安全性管理」
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漢方エキス剤の「品質・安全性管理」“原料へのこだわりこそ漢方の礎”との考えから『地道薬材』を重んじ、産地と品質にこだわった原料生薬を使用している東洋薬行様のエキス剤を主に取り扱っております。
東洋薬行様は台湾の勝昌製薬様にて流通ルート・製造工程を確立しています。ここでは『煎じ薬の効果に引けをとらないエキス製剤の製造』を目指し、「上質で効果の高い生薬のみを選定」「修治(生薬の下ごしらえ)にも大変な手間をかける」「世界最高レベルのエキス製剤の品質管理と製造技術」を実施しています。
原料生薬の大部分が中国産となりますが、長年信頼関係を築いている独自のルートから経験豊富な専門の担当者が厳格な選別を行って購入し、さらに全ての原料生薬の購入時に検査を実施し、合格したものだけがエキス剤に使用されています。加えて、その貴重な原料生薬の保存のために、約200トンの原料生薬が入る大型の冷蔵倉庫を保有し、変質を防止して品質を最良の状態に維持されています。製造工程では、ドイツ製の抽出・濃縮設備が採用され、原料生薬の有効成分がエキス剤に最大限に活かされています。さらにタービンを用いた熱風乾燥、均等噴霧による乾燥造粒、並びにドイツより導入した液体窒素冷凍研磨機を使用した粘性の強い原料生薬や精油成分が含まれる原料生薬の専門的な処理など、優れた製造技術が活用されています。安全性については、日本の医薬品GMP規格(製造管理及び品質管理の基準)を満たし、厚生労働省の医薬品製造の認定を取得した工場で製造されており、最新型の測定機器を用い、有効成分の管理(HPLC・LC/MS/MS 等)や有害物質の測定(重金属・残留農薬・防腐剤・可塑剤・アフラトキシン・アリストロキア酸・二酸化硫黄 等)が精密に実施されています。加えて、エキス剤の全ロットの原料生薬で、基原鑑定・官能検査・微生物検査・夾雑物の分離除去などが実施され、厳格な検査としっかりとした製造管理が行われています。