症状別 漢方の教え

KAMPO KNOWLEDGE
更新日:2024/08/13 (火)

【予防・発症前】

*上薬(霊芝、冬虫夏草、人参、枸杞など)
どの段階においても常用していると心強いのが、上薬(じょうやく)。

漢方で扱う生薬(植物の根や枝、葉、種子、鉱物など)を作用の違いにより上・中・下と分類したときに、基本的には無毒で、身体を軽くし自然治癒力を益すものが上薬です。

普段からコツコツ飲んでおき、調子がよくない時は多めに飲むと安心ですよ。
 
*補気剤(補中益気湯、十全大補湯など)
もともと風邪を引きやすく虚弱な体質の方は、弱っている部分を補う漢方薬を飲むことで体質を整えておくと安心。

身体を守る「衛気(えき)」が足りない方は補う漢方薬を。
お腹が弱くて「気」を作れない方は、お腹の働きを培う漢方薬を。
などと、体質によって異なります。
 
*その他、体質に合わせた漢方薬
とくに虚弱というわけではないものの、何かしら気になる不調がある方。
そのような方も、気血水の偏りや五臓の働きのアンバランス化が起きているので、まずはそれらを整えることが大切です。



漢方は「中庸」という概念を大切にしており、中庸が最も良い状態で、自分の力を最大限発揮できる状態。
波はありながらも、なるべく中庸を目指すことを普段から意識しておくとよいですね。

すでに漢方薬を飲まれている方は、まずはしっかり飲み続けることが、感染予防にも繋がります。