症状別 漢方の教え

KAMPO KNOWLEDGE
更新日:2024/07/16 (火)

【夏のカラダ ~ダイエット編~】

どの臓腑のどのような働きが活発化するのか、もしくは低下しやすいのかは、季節によって異なります。
この違いに注目することで、ダイエットを効果的に行い、無理なダイエットによるリバウンドや不調を防ぐことができます。

夏のカラダを知ることで、体重・体脂肪率に一喜一憂しすぎず、前向きに過ごせますように!
 
各臓腑を働かせる「気」の作用
まず、ダイエットでよく出るキーワードに「代謝」がありますが、中医学的な概念で言うと「気(エネルギー)」の働きによるもの。

「気」は身体の構成要素「気・血・津液・精」のひとつで、体内のあらゆる所で次の5つの働きを行っています。
 
温煦作用 全身を温め体温を維持したり、臓腑を温め活動を維持する。
気化作用 気・血・津液・精を相互に変化させたり、汗や尿などの物質を産生する。
推動作用 各臓腑の活動を促進したり、血や津液のめぐりを促進する。
固摂作用 血液、汗、尿などの体液や臓腑が必要以上に漏れ出たり下垂するのを防ぐ。
防御作用 体表面を保護し、悪いものの侵入を防いだり、闘って外へ追い出す。
 
では夏のカラダでは、どのようなことが起こっているのでしょうか?