症状別 漢方の教え

KAMPO KNOWLEDGE
更新日:2023/10/16 (月)

へバーデン結節の痛みが漢方で改善、趣味の着付けも頑張れるように

 
50代女性。
始めはしもやけかなぁと思って過ごしていたところ、関節の腫れやこわばり、曲げにくさが、小指から徐々に両手の指に広がってきていました。

ネットで調べて、へバーデン結節かもしれない…と整形外科を受診したところ、やはりそのような診断に。
医師からはやれることはないと言われ、「関節が変形していくのは嫌だ」というお気持ちから、ご自身で漢方が良いと調べてご来店くださいました。
この頃、指をよく使うときに痛みが出るのが怖いため、テーピングをされている状態でした。


体質としては、食欲が少ない、食べ過ぎると胸やけし、もたれる、食後は胃痛があるとのことから、胃腸が弱っている「脾気虚(ひききょ)」の状態で、余分な湿気「痰湿(たんしつ)」が溜まりやすくなっていると考えました。
また、冬の寒い時期から症状が出ていることや、温かい飲み物を好むこと、患部の赤みや熱感はない状態から、症状の性質は「寒」と捉え、「寒」と「痰湿」を取り除く漢方薬を使用しました。
 
漢方薬をお守りに趣味を楽しみながら、根本改善へ
漢方を始めて5日目に右側の肋骨下から背中にかけての鈍痛がありましたが、1日で軽快。
これは好転反応だったのかもしれません。

17日目には、指のこわばりが少し楽になってきた感じがする、とご報告くださいました。

1か月後のご来店時。
右の薬指の第1、第2関節が痛いときはまだありましたが、関節の腫れがだいぶ良くなり、テーピングをしなくても大丈夫になりました。
「予算はかかるけど凄く効くのね」とお話し下さり、このまま継続されることに。

そして2か月後のご来店時には、関節の痛みはなくなっていました。
関節のこわばりは、一番ひどい時を10とすると4くらいの状態。
「だいぶ良くなって助かっています」とお話しくださり、私も嬉しくなりました。


「趣味の着付けは指に負担をかけてしまうけど、これからも頑張りたい!」とのこと。
「漢方は飲まないと心配なので、しっかり続けます!」との宣言も。

根本改善へ向けて徐々に良くなってきている段階なので無理は禁物ですが、好きなことも楽しんでいただけるよう、これからも漢方を通して応援させて頂きます!
この記事を読んでいる方は、以下の記事も読んでいます