症状別 漢方の教え

KAMPO KNOWLEDGE
更新日:2023/03/13 (月)

【休息】

「頑張る・気張る」のやり過ぎは、「気が張りつめ」て肝がカチコチに。
 
*こまめな小休憩
活動的になる季節とはいえ、ゆるゆる動くのが春に最適。

身体も頭も心も、動かした後はゆる~ほわ~っと息抜きを。
 
*抑目静耳(よくもくせいじ)
私たちは常に無意識に、目と耳を働かせて様々な情報をキャッチしています。

視覚・聴覚が機能しているということは、その分気血を消耗しているということ。
視覚は「肝」、聴覚は生命エネルギーの源を貯蔵する「腎」の働きです。

小休憩がてらに3分程度でも、静かに目を閉じて、ただ自分の呼吸だけに集中する時間を持ってみるといいですよ。
肝腎が休まり、気血が補充されます。
 
*肌で感じる
考え事をし過ぎて疲れている時や、バタバタとやる事に追われて忙しい時にオススメなのが、動きながら休める養生法。

手元にある机、タオル、クッションや、炊事中の水、お皿、食材、裸足で踏みしめる床や畳などに、肌で触れて、その質感を感じる。
考えるのはやめて、「滑らかだな」「ふわふわしているな」「ひんやりしているな」と、ただ感じる。
それだけです。

「頭で考える」→「感じる」へ意識をシフトすることで、脳が休まり、気がめぐるようになり、心が元気になります。
騙されたと思って、ぜひ一度お試しあれ!
 
*睡眠時間
23時~1時は、夜の陰が極まり陽へと切り替わる時間帯。
ここで寝ていないと、自律神経のバランスを取れなくなっていきます。

そして丑三つ時の1時~3時は、肝を滋養する時間。
目を閉じて休むことで、日中働いてくれた肝の疲労を回復させましょう。
 
その他の養生
 
<『自律神経・ホルモンバランスが波立つ春』トップ へ戻る



[参考資料]
『体内時刻を制すれば痛みが消える!不調がなくなる!』鈴木康玄 著