症状別 漢方の教え

KAMPO KNOWLEDGE
更新日:2022/01/10 (月)

どうして冬は気持ちが沈むの?漢方的解説

冬は「陰」が増す季節
漢方の考え方の基になっている「陰陽論」では、冬は陰の季節です。

そもそも陰陽とは、万物を性質により二つに分類したもの。
陰:夜、月、暗い、寒い、秋冬、女性、憂い、悲しみ、陰液(血・津液・精)など
陽:昼、太陽、明るい、暖かい、春夏、男性、怒り、喜び、陽気(気)など

どちらが良い悪いではなく、どちらも必要であり、お互いに補い合ったり制御しあったりとバランスをとりながら、切っても切れない関係がある。そのような考え方です。

冬は陰の性質が増し、陽の性質は控えめになります。

「元気」「やる気」「気分」「気持ち」
これらの言葉には「気」という字が使われているように、陽に分類される「陽気(気)」が関係します。
陽気は温かく、ふわ~っと上に浮き上がる性質があります。
冬はこの陽気が控えめになるので、気持ちが沈みやすいのです。
では、どうしたらいいの?
そうはいっても、この状態をどうにか抜け出したい…

そのような時は、陽の性質を少し取り入れてみるのがおすすめ。
・太陽の光を浴びる。
・温かいものを食べる。
・笑ったり怒ったり感情を表現する。
などにより、陰陽のバランスをとるといいですよ。


暦の上では12月22日の冬至が陰陽転化-陰が最大に陽が最小に極まり、ここから再び陽が増え始め、陰が減り始めます。ただ気温・気候など、体感として陰が極まるのを感じるのは今頃なんですね。
だから心配しすぎなくて大丈夫。
ここから少しずつ、気分も変わってくるはずですよ。 

【どうしても気持ちが乗らない時の漢方薬】
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