症状別 漢方の教え

KAMPO KNOWLEDGE
更新日:2022/01/06 (木)

長年繰り返す皮膚炎をどうにかしたい!

発症して7~8年、毎年繰り返している皮膚炎。顔、特に目の周辺、首元、手の指に赤みのある湿疹。
何とか良くならないかと大変お悩みでした。

最初は甘い物や小豆など食べ過ぎると発疹が出たが、最近は食べ物に限らず季節の変わり目や体調により出たり引っ込んだり。だんだんと食べ物に恐怖心を抱くように。
黄耆が入った漢方で皮膚の修復力が上がった!
漢方薬を飲み始め一週間経過したころに、手の指の赤みや痒みが少し増加。

一旦たまった悪いものを外に出す漢方薬の場合、このようなことは比較的よくあり、よっぽどひどい時は減量することも。
徐々に赤みが薄くなり痒みも和らいできた
本人の体調はすこぶる良く、掻かないようにだけ我慢していただき、そのまま服用を続けることに。
さらに一週間ほどした頃から、徐々に赤みが薄くなり、それに伴って痒みも和らいでいきました。

一旦ば~っと悪化したように見えて、その後はす~っと良くなっていくということが漢方の場合多々あります。

それ以後は薄皮を一枚一枚剥がすように日々綺麗になっていると、ご本人も大変喜ばれておりました。
お会いしても、以前とは違って一目で赤みがないことが分かりました。
皮膚炎の症状が良くなってきても油断は禁物
ただその過程において、少し油断して甘いものを食べ過ぎたりすると、その翌日からテキメン手の指に赤みと痒みが出てしまうこともあり、それが引くまで一週間ほど要したりを幾度か繰り返しました。
但し、お顔や首元には一切再発したことはなく、お友達からも「良かったわね」と会うたびに言われて嬉しかったそうです。

現在は8ヶ月を経過して、徐々に漢方薬も減量できるようになりました。
ご本人も二度と出ないように食事にも気を付けられ、欠かさず漢方薬は飲み続けられています。