症状別 漢方の教え

KAMPO KNOWLEDGE
更新日:2022/01/05 (水)

無月経【虚弱タイプ】

□ 18歳になっても初潮がない
□ 生理が次第に遅れて、無月経になった
□ 経血量が少なく、薄い
□ 身体が弱い
□ 食欲が少ない
□ 髪の毛に艶がなく、ぬけやすい
□ めまい・耳鳴がある


生まれつきの身体が弱かったり、多産、流産、過労により、生理を整える力が不足しているタイプ。
また、元々胃腸虚弱であったり、飲食の不摂生や、考えすぎなどにより全身栄養不足のようになっている場合もあります。

漢方では性格も体調に影響すると考えます。
くよくよ考えすぎるタイプの方は、胃腸に支障が出ると考えるため、考え方を少しずつ変えることも大切です。
 
代表漢方薬
生まれつきの場合や出産によるものの場合
六味地黄丸(ろくみじおうがん)、八味地黄丸(はちみじおうがん)、牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)など
胃腸虚弱で貧血、顔色も青白い場合
十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)、人参養栄湯(にんじんようえいとう)、動物生薬の鹿茸(ろくじょう)など
 
生活養生ワンポイント
おすすめの食べ物
  • 体を温め滋養するもの、黒いもの、種子類
    黒米、黒胡麻、黒豆、栗、くるみ、なた豆、さつま芋、鯵、ラム肉、エビ、ししゃも、海藻、ブルーベリー、醤油、味噌
  • お腹を温めるもの、消化しやすく栄養になるもの
    黒米、もち米、山芋、生姜、かぼちゃ、蕪、ほうれん草、白菜、鯛、鮭、鶏肉、舞茸、うずら卵、林檎、ハチミツ、味噌
  • 薬膳食材
    枸杞子、銀杏、松の実、黒胡麻、ユリネ、丁子(クローブ)
避けた方が良い食べ物
冷たいもの、甘いもの、乳製品、過剰の水分、過剰のタンパク質