“熱”を鎮めるには、熱を冷ます食材と、潤いを補う食材を
私たちは暑いとき、扇風機や空調で体の熱を冷ましたり、喉が渇くので水分を摂ったりしますね。
それと同じように、体の中でも熱や炎症が生まれると、それを冷ましたり、水分・潤いを補ってあげることでバランスをとっていきます。
ただ「冷ます」「潤いを補う」といっても、単純に冷たいものを摂ればよい、水分をとにかく摂ればよい、ということではありません。
食材にはそれぞれ、体を温めたり冷やしたりする性質や、元気や潤いを補う性質があります。「冷ます」「潤す」とは、この食材の性質を利用するということです。
お肌にくすぶっている炎症をサ~っと鎮めて、きれいな血が皮膚にぐんぐん栄養を送り込むようになってくると、健やかなお肌に生まれ変わっていきますよ!
下記の食材はほんの一部ですが、日々のお食事の参考にしてみてください。
[熱を冷ます食材]
セロリ、トマト、ピーマン、ナス、キュウリ、冬瓜、ニガウリ、レンコン、シジミ、豆腐、小豆、いちご、はと麦、薄荷、菊花、緑茶など
[潤いを補う食材]
山芋、ホウレン草、レンコン、黒キクラゲ、白キクラゲ、シジミ、豆腐、黒豆、黒ゴマ、白ゴマ、いちご、クコの実、松の実など
“熱”を生まないためには、辛いもの・味の濃いもの・脂っこいものは控えめに
漢方では、辛い食べ物や味の濃いものは、体の中で熱を生むと考えます。
寒いときに香辛料の効いた辛い料理を食べると、体が温まったり、口の中が熱くヒリヒリすることを想像すると分かりやすいと思います。味の濃いものや脂っこいものも、体の中に溜まって熱(炎症)を生みやすいです。チョコレートやケーキなどの甘いお菓子も、脂肪分も多いので控えましょう。