こんにちは。
今日は冬虫夏草のはたらきについてご紹介させていただきます。
冬虫夏草は、
「アダプトゲン」
と呼ばれる分類に属する植物の一つとされています。
私たちは現代社会において日々ストレスにさらされ、
様々なトラブルを引き起こしています。
「アダプトゲン」はストレスに対して適応力を高め、
身体を正常化させる働きを有しているとされています。
中国医学の最古の学術専門書である「神農本草経」には
365種の薬が、上薬・中薬・下薬に分類されています。
上薬とは、
「生命を養う目的のものである。無害で長期間服用しても副作用はない。これらには身を軽くし、元気を益し、老化を防ぎ、寿命を延ばす薬効がある」
と定義されています。
冬虫夏草は、そのアダプトゲンを代表するひとつで、
霊芝同様に上薬に分類されます。
肺と腎を強める働きがあるとされており
肺がんの治療や、
呼吸器の抵抗力や免疫力の増強、
病後の身体の調整・補益に用いられています。
中国漢方には
「肺は呼気をつかさどり、腎は納気をつかさどる」
という言葉があり、
呼吸を肺と腎の共同作業とする考え方があります。
つまり、空気を吐き出す(呼気)のは肺の力だが、
吸い込んで(吸気)、下腹部の丹田に納めるのは腎の力だ
としています。
喘息や気管支炎の慢性の発作に悩む方の中には、
体力の消耗から、話すのも、息を吸い込むのもつらいという人がいます。
この場合、肺や腎を強化することで、よい結果を得ることが多いのです。
冬虫夏草の有効成分には
β-グルカン、亜鉛、セレン他のミネラル類、アミノ酸等
とされています。
そのはたらきとしては、
抗喘息作用、
抗白血病作用、
抗酸化作用、
肝臓保護作用、
コレステロール降下作用、
免疫双方向(調節)作用、
腎臓保護作用、
鎮静作用
があるとされています。
参考文献:『アダプトゲン(フレグランスジャーナル社版)』