11月15日は七五三です。
七五三とは7歳、5歳、3歳の子供の成長を祝う行事のことです。
男女共に3歳には幼児の髪を剃る習慣を止める髪置き(かみおき)を、
男の子の5歳には袴を着始める袴着(はかまぎ)を、
女の子の7歳には幅の広い大人と同じ帯を結び始める帯解(おびとき)を祝いました。
昔は乳幼児の死亡率が高かったので、節目ごとに成長を祝って神社に詣でたのでしょう。
今年は伊勢神宮の式年遷宮で盛り上がりましたが、三重の人も七五三には伊勢神宮にお参りに行くのでしょうか?
七五三には千歳飴(ちとせあめ)でお祝いします。成長していく子供の長寿を願って、食べるのですね。
実は漢方薬にも飴を使ったものがあります。
イネ科の粳米・粳米・小麦に麦芽を加えて飴状にしたものを膠飴(コウイ)と呼びます。
甘いので滋養・緩和作用があり、過労や虚弱による体力低下や胃腸機能を改善します。
煎じ薬では煎じた後に濾した熱い液に膠飴を溶かしてから飲みます。
膠飴が含まれる漢方薬は黄耆建中湯・小建中湯・大建中湯などです。
よく建中湯のことを「弱ったおなかを建て直す薬です」と説明しています。
大建中湯はピリッと辛いですが、他の建中湯は甘くて子供にも飲み易いと言われます。
先ずは飴の入った建中湯で胃腸を丈夫にして、体力をつけて、自己治癒力で病気を治す。
健康・長寿に飴が役立っています。