60代の男性
梅雨時の雨の日、どんよりした表情で、心配そうな奥様と一緒にいらっしゃいました。
3ヶ月くらい前から物が飲み込みにくくなり咳き込むように。肺の弁が上手く動いていないせいか、ときたまキュっと締め付けられて、食後には必ずしゃっくりが出てしばらく続く。
それから2ヶ月ほど経って、胃の気持ち悪さも気になるようになり、たまにすっぱいゲップが出たり、胃がモヤモヤして、口の中がまずい。
胃カメラをしても全く異常はない。
お腹は空くが、食べ物がおいしくないし、入ってもいかず、体重はどんどん減る一方。
10年くらい前に首の骨が石灰化していると言われたこともあり、もしかしてそういうことも関係しているんじゃないか!?と思っていた矢先、先生から脳の影響も稀にあると言われ、より一層心配になってきたとのこと。
体質は、疲れやすい、貧血気味、足冷え(冬)、肩・首こり、爪割れやすい、立ちくらみ、口内炎、空咳、食べられないと寝つき悪い。性格・気質としては、くよくよする、神経質、人前で話すのが苦手、ストレスがたまるという方でした。
東洋医学は目に見えないものを大切にする
西洋薬と漢方薬の違いを木と森を使った表現で、西洋薬は木を見て森を見ず、漢方薬は森を見て木のことは分からないと表されます。
検査結果に全く異常がないということは安心とも捉えることができますが、症状が続くと原因不明ということでより不安が増す方もいらっしゃいます。
そんな不安や思い悩むことで、目には見えない「気」の流れが悪くなり、本来降りるべき「気」が上がってきてしまい、喉の痞えやゲップ、咳が出ている、まさに「気逆(きぎゃく)」の状態でした。
漢方薬は、胃腸の調子を整え、「気」の流れをつけていくものを飲んでいただきました。
みるみる元気に
漢方薬を始めて半月ほどで、咳の回数も減って、食欲も出てきた!
1ヶ月後には絶好調!!!右の喉の異物感なくなった!おかわりするくらいの食欲!しっかり食べれているので、睡眠もとれている!(お腹が空きすぎて寝れないこともあった)
2ヵ月後には、夏場なのに食欲もあって元気!体重も徐々に戻ってきている!ズボンがパカパカで嫌だったけど、体重が徐々に戻ってきているおかげか、足も太くなっている気がする!
3ヶ月が経つ頃には、体重も最悪の時より+2.5kg!
マクロビオティックの考え方も取り入れ、身体を温めるようなお食事を心掛けるようになり、毎日の梅干が定番。
奥様の支えあってこそと感謝されるお姿もまた素晴らしかったです。「お腹をすかして帰ってくるので、仕事から帰ってくるとすぐに準備しないと間に合わないんですよ~」と嬉しそうにおっしゃる奥様に、本当に素敵なご夫婦だと思いました。
何とかして良くなりたい!何とかして良くなって欲しい!お2人の表情がとても明るくなられたことが何より嬉しく感じました。