中学3年生の女の子
ずっと夜尿症でお悩みで、小学5~6年生の頃には通院するものの治らず、紙オムツをして就寝する毎日。夜中も気づかない程の熟睡。
ですが、高校進学に伴い、寮生活が決まり、どうしても治したい!治してあげたい!とお母様とご一緒にいらっしゃいました。
とても素直でまじめで、お母様からも、下のお子様方からも頼られ、目標とされるお姉ちゃん。そして部活でもキャプテンとしてチームを引っ張る重要な存在でした。ですがその分、周りの方々にとても気を遣い過ぎるタイプ。おりこうさんで、非の打ち所がない感じ。起きている時は一生懸命頑張って、寝ている時のみがホッとする時間だったのかな?と思った程でした。私も何とか治って欲しい!今後の人生を応援したい!そんな風に感じました。
体質としては、寒がり・冷え性・アレルギー体質・汗かき・肩こり・むくみ・たぶんストレスによる頭痛・季節の変わり目は鼻詰まり・食欲多め・便秘ぎみ・お小水少ない・月経バラバラ(1ヶ月に2回あったり、4ヶ月空いたり)
夜尿症の原因
小学生にあがっても、おねしょをする場合は「夜尿症」と診断されます。
成長と共に夜間は尿を作らないホルモンが出てくるのですが、そのホルモンがなかなか出てこないので、いつまでもおねしょをしてしまいます。
つまり、これは漢方で言うと成長を司る「腎」が弱かったり、「気」の不足が原因です。
今回の方は、ずっとおねしょが続いていたので、そもそもが虚弱なタイプ。そこに、部活動などで過度な消耗をしていたので、いつまでも「気」が不足していると考えられました。性格的にも、気を使いすぎる傾向にあるため、気を消耗しがちだったとも考えられます。
したがって、虚弱体質の方によく使うお腹を温めて強くし、気を補う漢方薬を飲んでいただきました。
2ヶ月で半減
漢方薬を飲み始めて、「まずこのにおいに癒されるし、次の朝、失敗しなかった!」とおっしゃり、私もビックリしました。
その後も波はありましたが2ヶ月目には半減。そして、夜中にトイレに気づくようになられました。この頃より、昼間のお小水の回数が増え、肩や背中のこりがなくなり、よくつっていた足もつらなくなり、部活でアップするだけで、人よりすごくかいていた汗が気にならなくなったそうです。そして何より、自分の意見が言えるようになってきた事。「しっかり甘える事や自己主張が出来る様になってこられた事が1番嬉しい」と、お母様はおっしゃっていました。「今までたくさん我慢していたと思うし、それを表に出せなかったと思います。」ともおっしゃっていました。
その後すぐ寮生活が始まり、「不安だらけだけど、やるしかない!」とご自身でおっしゃり、入学されました。寮が2人部屋で大丈夫かな?と私も気になっていましたが、入学2ヶ月目にお聞きした時には、「今では全くおねしょしてない」そうで、私もホッとしました。
周りの方々を気遣いながらも、自分の夢・未来を開いていく彼女を、応援しています!!