症状別 漢方の教え

KAMPO KNOWLEDGE
更新日:2019/12/24 (火)

毛細血管拡張症で顔が真っ赤、2か月でマスクが外せるまで改善!

2年前から毛細血管拡張症で目から下が真っ赤

初めてお会いした時、大きめのマスクでお顔を隠されていました。マスクを取っていただくと、目より下はお顔が真っ赤。目とほおの境い目がくっきりわかるほど、赤くなっていました。

ほんのりと顔に赤みが出始めたときは2年前の秋ごろ。そのときは花粉のせいかな?というくらいに考えて、お化粧で隠していたそうです。半年前からだんだんと赤みが強くなり始め、気になりだして病院へ。塗り薬が最初は効いていましたが、だんだんと効かなくなり、病院の漢方も試したことがありますが、胃は痛くなるし効果を感じられないしでやめてしまったそうです。

食事から肌につけるものまで気をつけているけど、良くならない。
今の時期は風邪や花粉症でマスクをつけていてもおかしくないけど、夏になったらどうしよう・・・化粧でもマスクでも隠せない・・・と不安なお気持ちでした。
私も、正直これだけの赤み、夏までに間に合うだろうか?でも間に合って欲しい!少しでも早く良くなっていきますように!と祈るような気持ちでのスタートでした。

清熱剤+補血剤でスタート

体質は、少し疲れやすい・寒がり・冷え性・無汗・乾燥肌・食欲少なめ・寝る前に胃痛(昔から)・生理がここ半年きていない

とにかく赤みをとるために清熱剤。そして綺麗な肌を作る血を補う補血剤が入った漢方でスタートしていただきました。

飲み始めて1ヶ月もしないうちに、生理が再開。赤みはそこまで変わらないものの、お肌の皮むけがなくなった、ピリピリ感が少ない、胃の調子悪くない、だるさ感じないなど と良い変化が出てきました。

2ヶ月後には、劇的に改善し、なんとマスクを外されていました!少し赤いけれども良く見ないと気にならない程度に。マスクをしていないお姿が目に入ったとき、本当に嬉しかったのを覚えています。

その次の月には赤みが更に薄くなり、夏にもマスクをせずに過ごせました。

病気も味方

病気は、不安だし辛いし苦しいし、とても嫌なものですよね。
でもその症状は、体の中で何か良くないことが起こっているよ、放っておかないで、と喋れない私たち自身の身体が一生懸命教えてくれようとしているサインではないかと思います。
もしも身体が教えてくれず、知らないまま気づかずに放っておいたら、もっと大きな病気になってしまっていたかもしれません。
そう考えると、病気や症状は、私たちを苦しめようとしている敵なのではなく、私たちを守ってくれようとしている味方とも考えられます。

この方も、もしお肌が赤くなって教えてくれていなったら、気づかないうちに、将来もっと大きな病気になってしまっていたかもしれません。だからこの出来事もきっとあって良かったこと。お辛さの中で気づけたからこそ、改善できたからこそ、本当の健康にまた一歩近づけたんだろうな、と信じています。