NBCラジオ「漢方で健康!」
牟田さん)おはようございます。いよいよ今年最後の年になりました。
何かと忙しい季節に入りますが体調管理を万全にして年末を乗り切りましょう!
諸岡さん)早速ですが、本日のテーマは何でしょうか?
千代樵)はい、今回のテーマは「風邪と長引く咳」です。
年末年始は何かといそがしく、風邪をこじらせたら大変ですよね?
牟田さん)休んでる暇がないという方もたくさんいらっしゃいますからね。
ところで、漢方を使った風邪対策にはどのようなものがあるんですか?
千代樵)そうですね、漢方では体を温めることも大事だと考えられています。
かぜをひきそう、あるいはひいてしまったら、温かくして寝るのが一番です。
また、風邪のひきはじめには発汗を促す「葛根湯」という漢方もお勧めです。
牟田さん)私、風邪をひくと咽をやられてしまうんですよ。
咳が長い期間とまらなくて困ります。この「咳」というのは漢方ではどのように考えるのですか?
千代樵)はい、漢方には「気・血・水」という要素がありますが、
咳が長引くということは、そのバランスが崩れたということです。
諸岡さん、どこのバランスだと思いますか?
諸岡さん)咳ですから・・水分でしょうか?水のバランスが崩れた「水毒」という状態になってるんじゃないですか?
千代樵)その通りです!風邪の後の長引く咳は、カラダから水分が奪われているわけなんです。
ですから、漢方薬でカラダの内側から水のバランスを整えて、気道(喉や気管支)を潤すことで、咳を出にくくしていきます。
諸岡さん)咽の調子が悪いと加湿器で乾燥を防ぎますが、それを体内で行ってるような感じですね!
千代樵)そうですね。漢方は症状によって使うものが違いますので、カウンセリングで症状をじっくりと見極めます。
牟田さん)具体的にはどのような漢方を使うんですか?
千代樵)そうですね、例えば体力があまりない方で、咳が出ると激しく続き、粘りのある痰が混じるような場合は「麦門冬湯」がお勧めです。また、咳は激しくなく、痰が出て、微熱もある方には「柴朴湯」という漢方薬を用います。
諸岡さん)どんな咳がでるのか、自分で把握することが漢方を上手に使うポイントになりそうですね。
牟田さん)最後に、咳が長引いているときに、気を付けるべきことはありますか?
千代樵)そうですね。咽の炎症を抑えるには、梨のジュースや大根おろし汁を飲むとよいといわれます。また、
咽を冷やさないよう首にタオルやストールを巻くのもお勧めです。
諸岡さん)簡単に出来るので、長引く咳に困った時はぜひ、試してみたいですね!
2014/12/3放送