症状別 漢方の教え

KAMPO KNOWLEDGE
更新日:2019/12/24 (火)

運動不足による便秘

40代女性の運動不足による便秘

一年前に田舎への引っ越しで生活環境がガラッと変わり、体重を維持はしているものの肉のつき方が変わってきた。体も重く動きづらい。

何より便秘気味でお腹が夕方に張りやすくガスがたまる。以前一日一回出ていたのが、今は2~3日に一回コロコロの便が出る。

もともと活発な方で、よく動かれ、ヨガを習ったりして、ここ4年体重の変化はなかったそうです。それが一年前に田舎に引っ越し、近くに習うような教室もなく、車での移動も多くなり、めっきり動く機会がなくなったということでした。
それでも食欲は変わらず、甘いものを食べないと落ち着かない。

その他の体質・症状として、腰に違和感、突っ張る感じがありそれに連動して肩こりがひどくポキポキなる。のどが渇く。

腸燥便秘

体をあまり動かさなくなったことにより、腸があまり動かなくなり、熱がこもり乾燥して、腸燥便秘の状態になっていると考え、腸を潤す漢方薬を飲んでいただきました。

さらに腸の状態をよくするべく酵素も一緒に飲んでいただきました。体内に存在する酵素には、摂取した食べ物を分解し、栄養素を吸収しやすい状態に整える「消化酵素」と、吸収された栄養素を体内でスムーズに働かせる「代謝酵素」があります。このうち、胃腸と深く関係しているのは「消化酵素」です。肉類や菓子パン、スイーツなど、糖分と脂肪がたっぷり含まれたものを食べ過ぎると、消化機能が落ちて便秘に拍車をかけてしまいます。

酵素で消化を助け、漢方で腸の働きを促して便秘解消を目指しました。

飲み始めて10日ほどは、お通じは緩め。指圧にも行ってなかなか良くならなかった肩こりが減り、疲れやすいのもへった。体重は変化ないが体脂肪は-5%。

1か月後には、甘いものを食べたくなるようなことも減ってきた。体脂肪は-3%くらいで少し戻ったが、体は軽く調子が良い。指圧の先生もからだをよく気が巡るようになったといっていた。詰まっていたものが一気に流れ出した感じ。

甘いものを欲していたのは、胃に熱がこもっていたためで、そこが解消され、消化の負担も軽減、歯車がうまく動き出したようです。