止まらない咳が3年・・・夜眠れないことも。
ビシッとスーツを着て、働き盛りの40代男性の方。ぱっと見た目はとっても健康そう!でも、初めてお会いしたとき、ずっと咳込んでいらっしゃいました。
胸がつまったような感じがし、声が出しにくいとのことでした。きっかけは4年前。咳が出始めて病院にいくと、「マイコプラズマ」と言われ、抗生物質で治まりました。ところが・・・しばらくして同じような空咳が・・・。今度は感染症ではなく、「咳喘息」と診断されました。喘息の治療(抗アレルギー薬・吸入薬)を半年続けましたが、止めた途端、また空咳・・・。咳で眠れない日々を過ごしました。
2年半漢方も飲み、感覚的には50%良くなったものの、まだ続く咳に困り果て本格的な漢方をということでご相談を受けました。
自律神経からくる咳もある
2年半飲んでいた漢方は肺での水分代謝を改善し、炎症を抑えるとても有名な漢方です。しかし、肺の熱を冷ますため、長期に飲んでいらっしゃったことで、体が冷えるようになっていました。
また、咳のせいもあり、イライラしたり、神経質なところがあるとおっしゃっていました。
実は自律神経の異常はノドにあらわれることが多々あります。そこで、自律神経のバランスをとりながら、体のめぐりをよくする漢方薬を煎じてのんでいただきました。そうしたところ、1週間ほどで咳は止んだのです!
現代医学より漢方!
体の臓器は、単体で働くことはできません。内外からくる様々な出来事に反応して、調整しながら動いています。
自律神経は、心と体の調整役も担っていますし、各臓器同士の連絡もしています。旅行中は便秘する、とか、遠足の前は眠れない、とか、多くの方が経験することではないでしょうか。ココロとカラダはつながっている!とはまさにそういったことです。
漢方が、現代医学よりも優れている点はその連絡システムを整えるのが、非常に得意だということです!