症状別 漢方の教え

KAMPO KNOWLEDGE
更新日:2019/12/24 (火)

甜茶(てんちゃ)はブレンドでさらに効果UP!

花粉症で一番人気のお茶

甜茶は20年ほど前に日本アレルギー学会にて抗アレルギー作用があると発表されてから花粉症の方に愛用されているお茶です。他にもルイボスティーや最近では「べにふうき」という緑茶も人気ですが、一番人気は甜茶ではないでしょうか?

やはりその甘い飲み口で子供でも飲みやすく、ノンカフェインというのも妊婦・授乳中の方には嬉しいポイントです。

甜茶は本当に効果があるの?

しかしこういった○○茶は多くの方が「効果があるのか?」と思われるのではないでしょうか?甜茶ポリフェノールによるヒスタミン抑制作用は多くの研究で実証されていますが、「飲んだけど効果がなかった」と言う方にはぜひ「ブレンドして飲む」ことを試して頂きたいと思います。

一般的に単品で使われることが多い○○茶に対して、漢方が大きく違うのは漢方は複数生薬のブレンドと言う点です。花粉症にもっとも有名な小青竜湯で言えば8種類の生薬がブレンドされています。その理由は?というと、ブレンドすることでお互いに毒性を弱めたり、効果を強めたりすることができるのです。さらに単品で使用するものは「耐性」というものができやすく、例えば下剤がどんどん効かなくなったりというのはよくあります。ブレンドすると不思議とこういった耐性が出ないという特徴もあります。

そこで、甜茶の場合も漢方的にはブレンドすることをおすすめします。既にブレンドしてあるものも多数見ますが、やはり自分の症状体質に合わせてブレンドできれば一番いいですね!比較的手に入りやすいものでブレンドテクニックをご紹介します。

おすすめのブレンド

・だらだら鼻水・・・・・・五味子茶(五味子の酸味も◎小青竜湯にも含まれる生薬です)

・むくみ・尿量少ない・・・コーン茶、ハトムギ茶(利尿作用があります。漢方ではアレルギーは「水毒」のため、体の余分な水分を出してしまうことが大切です。お茶でブレンドしてもいいですし、ハトムギは粒々をご飯と一緒に炊いても◎プチプチ食感もいいですよ)

・便秘・・・・・ドクダミ茶(どくだみは「毒だし」とも言われ、他に肌荒れなどがある方にもおすすめです。ただし、体を冷やすので冷え性の方は控えめに)

・冷え性・・・・生姜・シナモン(スーパーの生姜をスライスしてできれば甜茶と一緒に煮出して。火を通した方が温める力がUPします。シナモンはシナモンスティックでかき混ぜるだけ!)

・目の充血・・・クコ・菊花(クコと菊花は目の症状に良く使います!どちらも乾燥したものを甜茶を飲む前にパッと加えるだけ。見た目も何だか華やかです)

などなど。ブレンドすることで飽きずに続けられるというメリットもあります。