東洋医学特有の瞑眩(めんげん)について
漢方薬を飲む時に起こる、一見副作用と思われる不快な症状は、実は瞑眩(めんげん)であることが非常に多いです。瞑眩とは、漢方薬を服用したり、東洋医学的治療の際に起こる、治癒反応、いわゆる好転反応のことをいいます。漢方薬によって、体の中が巡りはじめると、溜まっていたものが流れ、不要なものが排出され、それに伴い様々な症状が出ます。
例えば、皮膚から排出されれば、湿疹やできものができたり、汗をどっとかいたりします。皮膚疾患で漢方をお飲みの方は、悪化したように感じることが多いです。便や尿で排出されれば、お小水が増えたり、下痢をしたり。血が巡ると、滞っていたものが月経時に塊として出たりします。
不要なものが出きったら、自然と治まります。治まるまでつらいですが、身体が変化し始めた兆候、これから良くなっていくというサインでもあります。これを乗り越えると体質改善がすすんでいきます。
瞑眩の出る時期
瞑眩(めんげん)の期間も様々ですが、1週間程度であらわれ、2週間から1ヶ月で治まることが多いように思います。アトピーなど長く患っている皮膚疾患などは、期間が長くなることが多く、何回か繰り返すこともあります。また、不規則な生活で滞りが強い方は、強く出る傾向があるように思います。瞑眩(めんげん)を乗り越え、しっかり良くなるためにも、食生活、睡眠などを見直してみることも、とても大切です。
今出ているのは瞑眩(めんげん)なのか、副作用なのか症状だけで判断するのはなかなか難しいものです。これってどうなの?と思われたら、自己判断せず、ぜひもらったところに伝えてみてください。それぞれの症状や、体質により、いろいろな対処の仕方がありますので、その都度、お話し頂ければと思います。