主作用と副作用の広義
一般的に言われる、医薬品の副作用とは「服用した時に起こる有害な反応」ですが、ちょっと広く捉えると「副作用」という言葉には、「主作用」の対義語としての意味合いがあります。主作用は、主な作用であり、期待していた作用のことで、副作用は、主作用とは別の作用、期待していなかった作用ともいえます。
副作用が主作用になることもある
例えば、鼻水や目の痒みなどアレルギー症状の改善に用いる抗アレルギー薬。このお薬の副作用は眠くなったり、食欲が増進したりということがありますが、逆にこの副作用を利用して、なかなか寝ない赤ちゃんや、食欲のない子供に飲ませることがあります。眠気や食欲増進が副作用になる人もいれば、主作用になる人もいるということです。
そういった意味で漢方薬は、副作用の宝庫ですが害のある副作用ではありません。
「生理痛で飲み始めたら、生理痛だけでなく、疲れもとれて、風邪がひきにくく、治りやすくなった。」とか、
「肌荒れで飲み始めたら、生理前のイライラがなくなり、便秘がなくなり、冷え症まで改善された。」とか
「ふらつきで飲み始めたら、不眠がなくなり、目の疲れが楽になった」など、ほとんどの方が複数の症状が改善していきます。
理由は簡単です。身体全体を見ていくと、どの不調も同じ原因だったからです。
痛みがあるから痛みを止めるのではなく、生理痛が起きている原因になっている身体の状態が改善されれば、付随して起こっていた様々な症状が楽になるということです。だからこそ漢方は、身体全体が元気に楽になっていきます。
副作用も上手に使って、健康ですてきな漢方ライフを送ってくださいね。