「耳鳴りはうまく付き合っていくしかない。」
耳鳴りのご相談にいらっしゃる方からよく伺う言葉です。
病院に行っても良くならならず、先生からそう言われた。それでも、耳鳴りが辛く少しでもどうにかしたい。最後の手段として、漢方を。とご相談くださる方が多いように思います。
ストレス性の耳鳴り
ストレスがかかると、耳に不調がでる20代の女性の方も、どうしたらよいのかわからず、ご来店くださいました。
1ヶ月前から、右耳にキーンという症状が出て、テレビや機械音が耳につき、大好きな音楽を聴くのも苦痛になりました。
耳が詰まった感じや頭痛も出てきました。
以前にも何回か同じような症状が出たときには、病院の薬が効かず生活習慣を整えることで治してきました。
今回も病院にいき、検査結果は問題なく、薬を2週間飲んでだいぶ症状は和らいできました。
2週間後、良くなっているので薬をもらいに病院に行きましたが、薬を処方してもらえませんでした。
あと、一歩で良くなる。と期待をしていただけに、ショックでどうしていいかわからずご来店くださいました。
性格的には、ストレスを感じやすいですが、我慢してしまい溜め込む、緊張しやすい。
体質的には、暑がり、のぼせ、汗かき、首のこり、ストレスで胸脇苦満、胃痛、寝つきも良かったり悪かったり。
肝が原因の耳鳴り
年齢を重ねるにつれ、腎気不足により耳鳴りがおきます。
ですが、この方の耳鳴りの場合はストレスの影響を受けやすい肝が原因でした。
肝が原因の耳鳴りの特徴は、キーンという高い音、ストレスなど環境によって変化しやすいなどがあります。
肝はのびのびとした状態を好むので、ストレスでギューっと硬くなってしまった肝を柔らかくしてあげ、余分な熱をさます漢方をまず2週間飲んでいただきました。
2週間後、音が小さくなりキンキンと響く感じが和らいできましたが、仕事中などストレスや疲れがあると耳が詰まったりするためもう2週間飲んでいただきました。
漢方を飲み始めて1ヶ月、耳鳴りの症状はなくなり、大好きな音楽が聴けるようになったと喜んでいらっしゃいました。
耳鳴りが慢性化すると、難聴になる場合もあります。また、耳鳴りに限らず症状が慢性化すると治りづらくなってきます。
漢方の一番の強みは養生、病気にならないために飲むことです。何かお体に変化を感じたら早めに飲むことが良くする秘訣だと思います。