80歳の小柄な女性
強い痺れと電気が走ったような痛みがおしり~足にかけて走る。ふくろはぎの裏側が特に痛く、本当に良くない時はびっこを引くくらい。
朝の1時間しか調子が良くないので車いすで生活されていました。
中医学的にみる坐骨神経痛
痺れを主症状とする病症は痺証と捉えていきます。
痺証の場合、悪さをするのは大きく4つ「 風邪(ふうじゃ)・寒邪(かんじゃ)・湿邪(しつじゃ)・熱邪(ねつじゃ)」があります。風邪(ふうじゃ)は他の邪と結びついて悪さをします。
例えば、天気が悪い日に酷い、梅雨時期は酷いという場合は「風湿邪」と捉えます。暖めると楽になる、冬に悪化するという場合は「風寒邪」と捉えます。
※「風」について詳しくはめまい、耳鳴り、頭痛には熄風剤(そくふうざい)をご覧ください。
しかし、今回の方はそのどれでもなく、いわゆる年齢によって筋骨が弱ってしまっている為に、気血の流れが阻滞され、神経に栄養や酸素が行かずに痺れや痛みが出てきていました。痺れは特に血の不足によって起こることが多く、しっかり血を補い、腎を強化していく漢方薬を飲んでいただきました。
服用3ヵ月で足の違和感はスッキリ
最初の2ヵ月くらいはお電話するたび、お会いするたびに治るだろうか・・・。とご不安を口にされていました。
3ヶ月が経つ頃には、昨日くらいからなんともない!ゼロという訳ではないが、生活に困らないくらいの程度だということ。「焦っても仕方ないし、コツコツ頑張ります」と気持ちにも変化が表れてらっしゃるご様子でした。
まだまだ、夕方や夜は少し足がだるくなったり、重くなったりすることもありますが杖もつかずにご旅行で長い時間歩いても何ともない程になられています。
先月は無事、81歳のお誕生日を迎えられました。
これからもますます幸せになれるお手伝いをさせていただきたいと思います。