足の痛みと熱を繰り返す
67歳の女性のかたからお店にお電話を頂きました。
何日か前から足が痛くて熱も出るしどうにかしてほしい。お顔は見えませんが、お電話の声からお辛い様子が伝わってきました。
2ヶ月前から右ひざが痛み、くるぶしも腫れ、次の日になると夕方に38度の熱が出る。
病院の検査では炎症を表すCRPの値が13(基準値0.3以下)、レントゲンを見ると、骨と骨の間のクッションである滑液が他の人の半分しかない。
解熱鎮痛剤を飲むと一旦よくなるものの、また痛みが出て動けない。もう繰り返したくない。ただ痛みを抑えるのではなく本当によくしたい。そう思ったときに、漢方が頭に浮かんだそうです。
原因は陰虚
体質をお伺いすると、蓄膿症で2回手術、足のほてりかあり布団から足を出して寝る、汗かき、口が乾く、口内炎ができやすい、お通じは1日1回出ているものの便秘気味、夜間にトイレに3回起きる。ということでした。
明らかに、体の中に熱を持っています。
この方の場合、陰虚といって身体の中の熱を冷ます陰液が不足し、内熱を生じている状態です。
ですので、陰液を補い身体の中の熱を取っていく漢方薬をベースに、発散させ血液の流れを良くし痛みを取っていく漢方薬を飲んで頂きました。
1週間後、熱が下がり、夜のトイレが3回から1回に減った。痛みも良くなってきた。痛み止めは1回飲んだだけ。
1ヶ月後、どうしても痛むときは、痛み止めを飲むが、熱が上がりにくくなった気がする。
2ヶ月後、また右ひざが痛くなってきたので痛み止めを飲んだ。でも熱はないし動けないこともない。
良いところ探し
このかたが一番初めに感じたお身体の変化はトイレの回数の減少でした。予想外の出来事にびっくりしたそうです。
身体の陰液がしっかり補われることで、余分な熱がとれ痛みも取れてきました。良いところが見つかると、良いところに目を向けることができお身体もどんどん良くなっていきます。
お話をさせていただくたびにお元気になっていくのがわかりました。
今は娘さんと一緒に漢方生活。良いところ探し続行中です。