卵管とは
不妊治療を始めると、必ずする検査のなかに「卵管造影検査」があります。卵管に造影剤を流して通り具合をみる検査です。
卵管はとても大事な場所で、精子と卵子が出会う場所であり、受精した卵が最初の成長をする場所でもあります。
ここの通りが悪いと、受精もしないし、受精卵が成長もできません。また、ここの通りがわるいということは、卵管で過去に何かしらの炎症などがあり、癒着をしていると想像されます。
癒着があると、悪質液といいますか、よくないお水がたまり、それが子宮に逆流することで着床もしにくくなってしまうと西洋医学では言われています。
漢方と妊娠
漢方では、赤ちゃんは「きれいな血の塊」と考えます。
いかにしっかりと血(栄養分ですね!)を補っていくかということが一番大事なのです。
昔から胎児を守る「安胎薬」として、「当帰芍薬散」が有名です。この当帰芍薬散、血を補うだけではありません。余分な水分を外に出す「利水作用」もあるのです。
また、不育症に「柴苓湯」が効くという研究データもありますが、この処方も「利水作用」に優れたものです。
昔の人は経験的に血だけでなく水めぐりも妊娠にはかかわっていると知っていたのですね。
卵管がなくても妊娠できる
私が担当させていただいたお客様。
はじめてお会いしたとき、卵管閉塞で切除術をなさっていました。卵管がないので、体外受精で頑張っていましたが、何年もなかなか着床しないとのことでした。
漢方をのみはじめて、すぐにご妊娠。
現在はかわいい、かわいい、かわいい、女の子のママです。
そして、産後1年ほどたって、お二人目を!と体外受精を再スタート。今回は漢方でずっと体質づくりをされていたことも手伝って、最初の体外受精で見事ご懐妊なさいました。
40代での出産、頑張れ~~~!神様、どうか!!ご加護を!!