卵巣嚢腫に子宮筋腫・卵管はつまり気味・・・・
ご結婚して3年目の30代半ばの女性のお話しです。
ご結婚後半年くらいして、妊娠しづらいのかも…と心配になり婦人科へ。卵管は片方つまり気味、卵巣嚢腫と子宮筋腫があることがわかりました。
その後、卵巣嚢腫と子宮筋腫は手術で治療をし、私がはじめてお会いしたときは、術後3カ月経過するというときで、人工授精をしている最中でした。
すごく華奢で色の白い、でも意志の強い目をしていらっしゃる素敵な方です。
胃腸が弱いと「気」「血」不足に・・・
強い冷えがあり、胃腸も弱く、ストレスはすぐに胃にくるタイプ。
また、30歳を過ぎたあたりから経血量が年々減ってきているのも気になっていらっしゃいましたが、それは胃腸が弱く、食べたものから「気」や「血」をしっかり作れなくなったためにおこっていました。
そこで、「気」「血」を補い、冷えをとり、胃腸の調子を整える漢方をのんでいただきました。
ホルモン剤の副作用
漢方をのみはじめてすぐに体外受精をしましたが、着床し陽性になるも、出血してしまい、化学的流産となってしまいました。
はじめは、大量のホルモン剤で常に気持ちが悪い状態が続き、本当にお辛そうでした。
胃腸の調子を整える漢方を続けて頂き、日数を重ねるごとに胃腸にくる副作用は少なくなってきました。
内膜の理想は10mm以上だけど・・・
一般的には、排卵時期に内膜8mm以上が合格、10mm以上が理想的といわれています。
ところが、治療を繰り返すうちに、最初8mmだった内膜が、6mm台にまで薄くなってしまいます。
ついに、5mm台まで落ち込み、人工授精を2日遅らせ、やっと6mm台になり、人工授精ができたということがありました。
それは、漢方をのみはじめて11か月目のことでした。漢方もしっかりのんでいるのに、何故・・・、そんな気持ちが頭をよぎります。
ですが、この人工授精で無事にご妊娠!無事に十月十日をお過ごしになり、今は立派な男の子のママです!!
数字に一喜一憂しなくてOK
薄くても、ちゃ~んと温かくて、ふかふかのベッドが用意できていれば、OK!なんです!
治療をしていると、どうしても数字に一喜一憂してしまいます。でも、数字では計れないこともたっくさんたっくさんあります!!
赤ちゃんは、きれいな「血」のかたまり。「血」があっても、その状態が良くなければ意味がありませんし、「血」が少ないようにみえてもしっかりその機能を果たしていれば問題ありません。
私自身も一喜一憂してしまっていることに、今更ながら反省!
生きている、生きる、命をつなぐ力を信じないといけませんね。
生まれてきた命に、産んでくれたお母さんに、心より感謝、感謝。