症状別 漢方の教え

KAMPO KNOWLEDGE
更新日:2019/12/23 (月)

深刻な悩み「手足の汗」

泣きたいほどの悩み

出会ったのは中学にあがったばかりの春。小学生の頃から手足の汗が気になり始め、5年生のとき組体操しているときに同級生から言われた一言がショックで自分でもどうにかしたい!と強く思うようになった。治療法をネット検索し手術で治ることを知り、治るものなら手術してでも治したい!と言葉にならないほどの気持ちを泣きながら話してくれました。緊張したり、出てきて欲しくない、と思えば思うほど止まらなくなる手汗。年頃の女の子には本当に泣きたいほど辛い症状だと思います。

緊張したら出る汗には牡蠣

緊張した時などに出る腋汗や手汗には「牡蠣(ぼれい)」が入った漢方を良く使います。詳しくはリンク先をご覧ください。牡蠣の渋味により汗を収斂(ひきしめる)すると同時に、高ぶった神経を落ち着かせてくれる効果もあります。

自然教室でのフォークダンス

漢方を始めて2ヶ月が経ったころ、汗が前より引いた気がしてあまり気にならなくなり汗の量もそんなに多くはなかった、と良い兆しが見えてきました。ちょうどその頃、9月にある自然教室の班長に自ら立候補!

そしてやってきた9月の自然教室。そこには男子とのフォークダンスが待っていました。小学生のときに味わった辛い思いをもうしたくない!また汗が出てきて止まらなくなったらどうしよう…。きっと辛い過去を思い出し、不安だったと思います。でも焦ったり緊張しなければ手汗は出ない。この頃には自分でもそのことに気づいていたので、「とにかく相手をジャガイモと思うことにしよう!」と笑って送り出しました。結果、このときのフォークダンスでは全く手汗が気にならなかったそうです。

今は日々の生活の中で緊張することが減ってきて手汗が気になることも減ってきました。これから温かくなり汗をかく場面も増えていくかもしれませんが、フォークダンスが大丈夫だったように、一つ一つ自信に変えていってほしいと願います。

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