症状別 漢方の教え

KAMPO KNOWLEDGE
更新日:2024/08/26 (月)

漢方ダイエットで生活習慣を改善。痩せて糖尿病も予防!

退職してから7kg体重が増加したという、75歳の女性。
体重増加に伴い、血糖値の状態を示すHbA1cも7を超える数値にまで上昇しているとのこと。
かかりつけの医師からは、診察の度に「薬を飲みましょう」と言われている状況でした。

しかし、ご自身の力で何とかしたい!という想いもあり、
「ダイエットをして頑張ります」と医師に伝え、覚悟を持ってご来店くださっていました。


これまでの経過を詳しくお伺いすると、
仕事をしていた頃は、間食は週1回程度だったものの、退職後は毎日1回、和菓子を食べる習慣に。
旅行や外食、甘い物が好きで、朝はパン、昼は揚げ物、夜は主食抜きでおかずとビール。
ついついソファーでうたた寝し、夜中に起きてお布団へ…という日々。
仕事がなくなったことで、好きなことを好きなようにできる分、いつの間にかグダグダな生活習慣になってしまっていることに気付かれました。

その他には、夜中の尿もれと、膝の痛みも気になっているとのこと。

体重は60kgに、HbA1cは6.5にしたい。
目標を達成して、好きな旅行に行ったり、山登りをしたりと、楽しく過ごせるようになりたい!

お客様のなりたいお姿をお伺いし、
これは叶えていただきたい!お客様ならきっとできる!と、最善のご提案をさせていただきました。


体質としては、余分な糖で血液のめぐりが悪くなっており、年齢的にも排尿をコントロールする力が弱っているご様子。
加齢とともに弱りやすい「腎」の機能を養うことで、
・尿が漏れ出ないようコントロールする力をつける
・身体を温め気血のめぐりを良くし、代謝を上げる
この二つがかなう漢方薬をお選びしました。

そして、身体作りには欠かせないお食事について。
まずは、毎日の間食とビールはお休みに。
天然由来の栄養豊富なスープや、糖質の吸収を抑えて脂肪を付きにくくするサポート飲料を活用しながら、お客様の生活に合わせた和食中心の食生活を始めていただくことになりました。
習慣の見直しが、自分を大切にする心を育み、健康的な身体へ
開始1ヶ月目。
体重は-3㎏で、順調なスタート。
毎日あった夜間の尿漏れは、10日で1~2回にまで減りました。


2ヶ月目には、当初から-4.5㎏。
体重は減少しているものの、食事の習慣が少し緩み始め、お菓子を食べる機会が増えてきていました。

せっかくお身体が動き出しているところ。
本当は、お菓子はできる限り控えていただきたいです。
しかし、制限しすぎてストレスをためるのも、ダイエットには逆効果に。

・血糖値のピークを減らすため、どうしてもお菓子を食べる場合は、空腹時ではなく食後に。
・甘い物への欲求がおさまるよう、しっかり穀物を中心とした主食を摂る。

以上のことを意識していただくとともに、朝晩は栄養豊富なスープの継続をご提案。
お客様が前向きにダイエットを継続できるよう、精一杯応援の気持ちをお伝えしました。

すると、お客様の努力もあり、3ヶ月目には-5.4㎏まで体重が減少。
この頃には、膝の痛みが和らぎはじめ、山登りへ行けるように!
HbA1cは、7.0から6.6へと大きな変化が!
目標までもう少し。
夜のみスープで、朝はパンではなく雑穀を主食に召し上がっていただくことになりました。


4ヶ月目には、目標の60㎏ を切るまでに。
ここからは体重の維持を目指して、朝昼晩3食をお食事にもどし、雑穀を主食として、腹八分目で摂るようになりました。

その後も、5ヶ月目で-5.8㎏まで減少。
この頃にはソファーでのうたた寝が改善されてきて、しっかり睡眠をとれるようになってこられたとのこと。
以前からお伝えしていた、
「お風呂に入ることで血行がよくなり、ダイエットにも繋がる」というお話を覚えてくださっていて、食後歯を磨き、お風呂に入り、その日のうちにお布団で寝る、という習慣を身につけられていたようです。

6ヶ月目には、
「誰の身体じゃない、自分の身体」とおっしゃり、よりご自身の身体を大切にする様に。

そして7ヶ月目には、開始から-6.5㎏。
大好きな旅行へ行かれ、お食事をしっかり召し上がるも、体重は増えていなかった!
HbA1cは目標の6.5に!

この間、体脂肪率は-4.5%(体脂肪量は-5.5kg)。
血糖値や中性脂肪、LDLコレステロールや腎機能などの検査数値も、基準値内であるものの高めだった数値から、グッと良くなられていました。



当初の目標を達成でき、今後はさらに、体重もHbA1cももう少し下げたいとのこと。
引き続き漢方薬を飲まれ、スープやサポート飲料も上手に活用しながら、漢方ダイエットに取り組まれています。
「この世の美味しいモノをできるだけ食べてみたい!!」
その一方で、
毎日無意識に食べ続けてしまうと、いずれ食べることに制限がかかってしまうことにも気付かれていたお客様。

今では、
「甘いものを無意識に食べたくなるとき、言い聞かせています。一瞬の幸せは体の悲鳴(負担)だと。」とおっしゃり、メリハリをつけて召し上がっています。


漢方みず堂でのダイエットを通して、お身体はもちろん、食事や生活の習慣を整えていただけますように。
そして痩せる過程だけではなく、目標を達成した後も、お客様ご自身でなりたい姿、叶えたいことを実現し続けられますように。

一緒に歩ませていただく時間が、お客様にとってより輝く人生に繋がっていれば嬉しく思います。