症状別 漢方の教え

KAMPO KNOWLEDGE
更新日:2024/08/13 (火)

【感染時】

―感染初期―
*症状に合わせた漢方薬
感染初期には、「なんだか喉が痛い」「ゾクゾク寒気がする」「頭痛がする」「顔やからだがほてる感じ」など、いつもとちょっと調子が違うなぁという感覚があると思います。
完全に症状が出てしまう前に、「なんだかおかしい」という段階で適切な漢方薬を飲むことで、素早く回復に向かうことができます。

代表的な葛根湯は、ゾクゾク寒気があり、首の後ろから肩にかけてこわばりがあり、汗が出ていない場合に。
粉薬であれば温かいお湯に溶いて飲むことで、体温を上げ、発汗を促し、体内に侵入し始めた病邪を追い出します。

この他にも、麻黄湯、銀翹解毒散、桂枝湯、香蘇散、麻黄附子細辛湯などがありますが、専門家にご相談の上、適切な処方を選んでもらうことが大切です。

さらに、上薬を一緒に(かつ、いつもより多めに)飲まれることで、治癒力を底上げしてくれますよ。
―その後―
*経過に合わせた漢方薬
感染してからどれくらい経過しているのかが大事なポイント。

病邪が徐々に体内の奥まで侵入していく過程で、症状は短期間で次々と変化。
そのため、お渡しする漢方薬は数日分ずつ、その都度こまめに症状を伺いながら対応していきます。
それにより、できるだけ症状が長期化しないようにします。


例えば、当初は高熱と喉の痛みだけだった3日後に、熱は微熱程度になり吐き気や食欲不振、下痢の症状が出てきたとなると、適切な漢方薬がそれぞれ異なります。
使われる処方には、小柴胡湯や柴胡桂枝湯、麦門冬湯、カッ香正気散など様々。

やはり上薬を一緒に飲むことも、治癒力を高めてくれます。



漢方みず堂では、お電話やメールで体調変化をこまめに伺いながら漢方薬をお選びし、お送りすることができます。
もしもの時はお気軽にご相談くださいませ。