症状別 漢方の教え

KAMPO KNOWLEDGE
更新日:2022/02/04 (金)

【花粉症・アレルギー性鼻炎の代表的な漢方薬】

主に冷えタイプ・湿気タイプ向け
小青竜湯(しょうせいりゅうとう)
サラサラ透明な鼻水やくしゃみ、むくみなどが気になる方に。鼻づまりや目の痒みが強い場合などは、石膏を加えることも。
妊娠中の方や体力低下・胃腸虚弱な方は苓甘姜味辛夏仁湯(りょうかんきょうみしんげにんとう)を代用します。
葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)
寒気やこわばり、粘り気のある鼻水、温まると通る鼻づまりなどが気になる方に。妊娠中は避けてください。
麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)
冷えによる鼻水、鼻づまりに。体を温める力の弱い方、ご高齢の方などに使うことが多いです。

主に熱タイプ向け
辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)
慢性的な鼻づまり、黄色い鼻水、蓄膿症、頭痛などがある方に。体質改善にも使用。
荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)
慢性的な鼻づまり、黄色い鼻水、蓄膿症、皮膚の乾燥、吹き出物などがある方に。体質改善にも使用。
アレルギー・花粉症で悩まないために…
ここで触れている漢方薬は、今ある症状を緩和するものです。
「今後、花粉症で悩まない体質に改善したい!」という場合は、症状が出てしまう原因を探り、
◎ 根本的な原因を解消する漢方薬を飲むこと
◎ 自然治癒力を高めること
心・食・動・休・環を整えること
この3つが、根本改善への近道となります。

アレルギーの原因は体にたまった余分な水分「水毒」。水分代謝を整えるのが改善のポイントです。
▼詳しい体質と漢方については、こちらをご覧ください。
鼻炎・花粉症

体質改善中の方で一時的に症状が出ている場合には、ここで挙げた漢方薬を頓服で併用されるといいですよ。

毎年お悩みの方はぜひ、この機会にご相談くださいませ。

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