症状別 漢方の教え

KAMPO KNOWLEDGE
更新日:2022/02/03 (木)

しもやけ・花粉症・肩こり・生理痛が同じ漢方薬で解決!

30代前半の女性
・20代前半〜の症状
毎年しもやけが出来てひどくなり、だいたい毎年春先まで出来ている。
花粉症にも悩まされ、ひどいと耳が聞こえなくなった時もあった。

・2年前〜の症状
肩こり
貧血(ヘモグロビン値9。正常値は14以上)

・その他の症状
生理痛も痛い時は激しく、ひどいと吐くこともある。
体調が悪い時は胃のあたりがムカムカする。
典型的な血虚・血寒
この方は典型的に血虚で血寒。つまりは血が足りなくて、血液自体が冷えている状態。
血液が足りてないから生理痛にもなり、肩も凝り、貧血もあると考えられます。

胃の状態や花粉症は、一般的には水毒と言って、水分の鬱滞や水分代謝が悪くて起こると考えられます。
しかし、この女性の場合は全て血液が足りず、血液循環が悪くなり、それぞれの臓器に栄養が行き渡らずに様々な障害が出ていると考えられました。
服用経過
根本的な血虚と血寒を改善する漢方薬を飲んでいただきました。
いらっしゃった時はまさにしもやけシーズン突入寸前の時期。

しかし服用して1ヶ月目で、すでにシーズン真っ盛りでしたが、一向にしもやけが出来る気配がないとのことでした。
また、胃のムカムカも大丈夫とのこと。
何より、肩のコリがなくなったと喜んでいらっしゃいました。

2ヶ月目には、しもやけも、肩こりも、胃のムカムカも、むくみもなくなり、生理痛も大丈夫とのことでした。

3か月目には、肩こりぜんぜ~ん!と言えるくらいに全く忘れたとのこと。

さらに次の月には花粉シーズンに入りましたが、あれ?そういえばない!とのこと。

まさにこの治り方が漢方薬の真骨頂ですね。
病気を治すのではなく病人を治す。それが漢方ですね。