症状別 漢方の教え

KAMPO KNOWLEDGE
更新日:2022/02/01 (火)

③ストレスが多いタイプの男性更年期障害の改善例

お客様背景
・50歳男性
・体力を使うお仕事で、もともとは体力に自信があり。
・1ヶ月前から急に体がだるくなり、気分も落ち込むようになり、夜ほてって何度か起きるようになった。
・なんだか普段の疲れとは明らかに違う。家に帰ってご飯を食べてバタンキュー。奥様も明らかに違うと感じていた。
・体形はがっちりしていて、見かけはエネルギーに満ち溢れている。
・首、肩、背中のこり
・体・足が重い
・手のむくみ
・ボーっとする、立ちくらみ
・副鼻腔炎
・お天気が悪いと頭痛
・お通じは1日3回
・ストレスを感じやすい性格
・尿路結石、中性脂肪とコレステロール高い
漢方的解説
漢方では、その人の状態を判断していく時に、まず最初に「体力がある=実証」と「体力がない=虚証」に分けます。
尿路結石や、中性脂肪、コレステロールも高いため、普段のお客様でしたら実証タイプの漢方を飲んでいただいたと思います。ですが、ここ1ヶ月のお体の状態では、とても強い実証タイプの漢方を飲むことで余計に疲れてしまう恐れがあったため、虚証と判断しました。

体がだるい、気分の落ち込みは元気の「気」が消耗している状態です。
また、ストレスを感じやすいということは自律神経が乱れやすくなります。
これまでのお客様は多少のストレスがかかっても跳ね返す力があったのが、年齢と共に体全体の力が低下し、自律神経が乱れ様々な症状が出てきていました。

したがって、まずは元気の「気」を補う漢方と、マカなどが入った男性ホルモンを整えるものを飲んでいただきました。
経過
1週間後、奥様はだいぶ変わってきた。と仰っていましたが、ご本人様はあまり実感がありませんでした。
2週間後、ごはんを食べてバタンキューだったのが、起きていられるようになった。夜起きないでぐっすり眠れるようになった。
1ヵ月後、一年で一番忙しかった一ヶ月を乗りこえられた。あのままだったら、きっと乗りこえられなかったと思う。と仰っていました。

現在は体調をみながら量を調節して続けていただいています。
年齢だからと諦めずお体を整えて、いつまでも元気にお過ごしいただきたいです。