症状別 漢方の教え

KAMPO KNOWLEDGE
更新日:2021/12/09 (木)

漢方を通して自分と向き合うひと時

これから年末年始にかけて、忘年会や仕事納め、大掃除、帰省、お正月を迎える準備など、何かと落ち着かない日々をお過ごしかと思います。年末年始特有の空気感や家族の集まりなどで非日常感を味わう方も多いでしょう。
そのような時、どうしても自分の体のことは後回しになりがちですよね。

「やることがたくさんある!忙しい!!」

何かに追われていると知らず知らずのうちに呼吸が浅くなり、肩に力が入り、視野が狭くなっていきます。するといつの間にか、自分の心が置いてきぼりに。「忙」しいの文字通り、忙しいとは「心を亡くした」状態です。


そう感じる時こそ、自分の心と体に向き合い、いたわる時間をもつことが大事です。
漢方を飲まれている方は、日々の漢方生活を自分と向き合い、リセットする時間にしてみましょう!


例えば、煎じ薬を煮だす時間。

漢方の香りにふわ~っと包み込まれながら、
「今日は朝から体が軽い!」
「今日も冷えるけど、昨日よりは痛みが少し楽かな。」
「ここ一週間動きっぱなしで、ちょっとお疲れモードかな。」
なんて、自分の心と体に耳を傾けてみてください。

調子が良くてもそうでなくても、それはここ最近の自分からのメッセージ。

「あ~、甘い物が続いたからなぁ。」
「久しぶりに話す人がいて、気が張っていたからかなぁ。」
「そういえば先週より15分早く眠れていたから、楽なのかも!」

ちょっとした変化に隠された健康へのヒントを見つけるのも、楽しい時間です。

そして煎じ薬でも粉薬でも、
「よくなりますように~よくなりますように~」
心を込めて準備し、口に入れることで、今の自分にとって必要な成分がじわじわ~っと体中にしみわたります。

この少しの積み重ね、一日一日の積み重ねが、よい一年、よい自分を作ります。


忙しい時だからこそ、しばし立ち止まって自分を振り返り、
「今日の自分にありがとう」
「明日もよろしくね」
と、優しいいたわりの言葉を。

そして年末年始こそ、
「2021年も頑張った自分にありがとう」
「2022年も明るく元気に過ごせますように」


ほんのひと時、ゆっくりと漢方を味わいながら、新年の抱負やなりたい自分の姿に想いを巡らせてみてはいかがでしょうか。
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