仕組みと特徴
めまいの原因にも様々ありますが、湿気に左右されやすい場合は、胃腸が弱り体に溜まったドロドロした水分”痰湿”が、頭部で気(エネルギー)や血(血液や栄養分)の流れを妨げることで起こっている可能性が高いです。
頭がぼんやりして重たい感覚や、胸が塞がれた感じ、吐き気、食欲不振、眠気、体の重だるさなどを伴うことがあります。
対処法
ツボ
ツボを押すときは「気持ちいい」と感じるくらいの強さで、深呼吸をしながらゆっくり押してあげましょう。なでたり、もむように刺激してもよいです。やりすぎず、ほどほどに。
・風池(ふうち)
首の後ろの左右の筋に指をおき、指をすりあげていった髪の生え際の、左右外側のくぼみで一番へこんでいるところ。
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・中渚(ちゅうしょ)
手をにぎった時、小指と薬指の関節にできるくぼみ。
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・足三里(あしさんり)
ひざのお皿のすぐ下、外側のくぼみに人さし指をおき、指4本そろえて小指があたるところ。
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よく使われる漢方薬
・半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)
胃腸が弱く、水が停滞したことで起こる頭重感やふらつき、めまいのある方に使われることの多い処方です。
胃腸のはたらきを補い水の巡りを改善することで、ふわ~っと上がるような気の乱れを整えていきます。
・温胆湯(うんたんとう)
もともとストレスや飲食の不摂生などで胃腸に負担がかかっていたり、湿気で胃腸が弱ったことで余分な水分が溜まり起こるめまいなどに使われることのある処方です。
カーっとなったり考えすぎたり眠れなくなったりといった、上部に熱があるような状態や、口が苦い、腹部の違和感、吐き気などを伴うこともあります。
湿気を取り除くとともに、胃腸のはたらきや上部の気の巡りを整えることで症状を改善していきます。
・苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)
もともと胃腸が弱く、疲れやすい、食後の腹部膨満感や軟便のある人の、動悸や息切れ、のどの異物感などを伴うようなめまいに使われる処方です。
弱った胃腸を補い、水分の停滞や上方への逆流を解消していくことで症状を改善していきます。
上記の漢方薬はほんの一例です。
症状と体質に合わせて選ぶことが大切ですので、服用をご希望の方はお気軽に相談員までご相談くださいませ。