仕組みと特徴
頭痛の原因は様々ですが、雨の日に多い頭痛は、体に溜まったドロドロした水分“痰湿”が、頭部の気(エネルギー)や血(血液や栄養分)の流れを妨げることで起こります。
重く締め付けられるような頭痛や、頭がボーっとして包まれるような頭痛、痛む場所が特定できない頭痛などを感じやすいです。
しつこく長引きやすい性質があります。
また、めまいや吐き気、食欲低下を伴うこともあります。
対処法
ツボ
ツボを押すときは「気持ちいい」と感じるくらいの強さで、深呼吸をしながらゆっくり押してあげましょう。なでたり、もむように刺激してもよいです。やりすぎず、ほどほどに。
・風池(ふうち)
首の後ろの左右の筋に指をおき、指をすりあげていった髪の生え際の、左右外側のくぼみで一番へこんでいるところ。
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・曲池(きょくち)
親指を上にして腕を前に出し、ひじを曲げてできるしわの先端。
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・太衝(たいしょう)
足の甲の親指と人さし指の骨が交わるところからやや指先よりのへこみ。
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よく使われる漢方薬
・藿香正気散(かっこうしょうきさん)
夏カゼや胃腸型のカゼ、クーラー病などに用いられることも多い処方です。
カゼのひき始めのような発熱・悪寒とともに現れる頭痛で、胃腸に湿気がたまり上方・下方へのめぐりが乱れることで嘔吐・下痢といった症状もみられる場合に使われます。
湿気を取り除き胃腸のはたらきを整えることで、急性期の症状を改善していきます。
・半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)
胃腸が弱く、水が停滞したことで起こる頭重感やふらつき、めまいのある方に使われることの多い処方です。
胃腸のはたらきを補い水の巡りを改善することで、ふわ~っと上がるような気の乱れを整えていきます。
・五苓散(ごれいさん)
胃腸に水が停滞し、うまく巡らせることができなくなっていることで出てくる頭痛やめまい、吐き気などに使われる処方です。
二日酔いのような、のどは渇くが吐き気があったり、尿量も少ないような、体内の水がアンバランスな状態に使われます。
うまく水分が循環するよう整えることで、急性の症状を改善していきます。
上記の漢方薬はほんの一例です。
症状と体質に合わせて選ぶことが大切ですので、服用をご希望の方はお気軽に相談員までご相談くださいませ。