スパイスの女王
カルダモンは世界で最も古いスパイスの1つです。
別名「香りの王様」「スパイスの女王」と呼ばれ、サフラン、バニラに次ぐ、高価なスパイスとしても知られています。
その名の通り、誰もが思わす「いい香り~~!!!」と嬉々となるほどです。
インドやサウジアラビアなどでは媚薬としても知られているとのこと・・なるほど納得です。
白豆蒄(びゃくずく)と小荳蒄(しょうずく)
インド南西部を原産とする熱帯地方で栽培されているショウガ科の多年草で、用いる部分は果実となります。市場では香気を保つために果皮をつけたままで扱われていますが、果皮を取り去ってから用います。
カルダモンの薬材にはいくつかの種類があり、その基原についてもいくつかの説があります。
一般に市場で白豆蒄(びゃくずく)と呼ばれているものは直径1.5cmくらいの円球形のもので円形カルダモンと呼ばれ、Amomum cardamomumを基原としています。
一方、直径0.5cm~1cm、長さ1~2cmの長卵型をしたものは小荳蒄(しょうずく)と呼ばれElettaria cardamomumを基原としています。
香辛料のカルダモンとしては小荳蒄の方が利用され、カレー粉やウスターソース、肉製品などに用いられます。また、カルダモンの香りはコーヒーにも合い、カルダモンコーヒー、デミタスコーヒーなどに利用されています。
カルダモンの名は、ラテン語で「心臓」を意味するcardiaとショウガ科の植物名amomumに由来すると言われています。
体への効能効果
・消化器の不調改善
・唾液や胃液の分泌を促進して消化を助ける
・腸管内にたまったガスの排除
・咳や痰をおさえる
・口臭防止効果
・二日酔い
心への効能効果
・成功へのモチベーションを上げる
・不安や恐れを解消し充足感や豊かさを思い出させる
・精神集中を助ける