症状別 漢方の教え

KAMPO KNOWLEDGE
更新日:2019/12/27 (金)

桔梗(ききょう)

大河ドラマ「黒田官兵衛」で、福岡や私のルーツ・大分県中津市は大変盛り上がりました。

中津には「栗山堂」という外郎がとっても美味しい老舗和菓子屋さんがあります。

黒田官兵衛の家臣、栗山善助のご子孫です。

個人的には、外郎といえば中津の栗山堂!

本当に、本当に、大変、美味しいです!(表題の写真です)

 

 

ドラマ「黒田官兵衛」での本能寺の変。

「あの桔梗の紋は、明智!!!裏切ったな!」

本能寺に攻めてきた軍勢が明智だと気が付いたのは、旗の桔梗の家紋からだと大河ドラマでは描いていました。

 

ということで、今日は家紋でも多く使われている「桔梗」について。

桔梗の花は6/10~8/10頃に咲きます。秋の七草です。

昔から武士に好まれたようで、家紋もそうですが、江戸城には「桔梗の間」「桔梗門」などの名前があります。

漢方では、桔梗の太い根を乾燥させて使用します。

鎮咳・去痰作用、排膿作用、咽痛治療作用があります。

風邪のときはもちろん、扁桃腺炎、肺炎、化膿したような炎症などに効果があるとされます。

喉の薬「桔梗湯」「響声破笛丸」

肺のお薬「清肺湯」「杏蘇散」

鼻炎や皮膚のお薬「荊芥連翹湯」「十味敗毒湯」「柴胡清肝湯」

など様々な処方に入っています。

また桔梗の面白いところは、桔梗がその処方に入ることで、諸薬の作用方向を上昇させます。

喉や肺、鼻は身体の上の方にありますし、「荊芥連翹湯」などを使うような場合の皮膚炎も割と体の上の方にできていることが多いです。

他にも、「桔梗湯」は煎じた薬液でうがいしながら服用すると、より喉の炎症がとれる、とも言われています。

ガラガラガラ・・・・・ゴックン!

変わった服用方法ですよね。

 

これから風邪の季節、活躍してくれる生薬です。