病院でも異常なし・・・
まだ18歳の御嬢さんで腹痛と下痢で悩まされ、いろいろ病院を回り検査しても異常なし。しかももうすでに3か月たっているとの事で、何とかならないかというご相談でした。
実際に来ていただいた際は、痛みと下痢とで憔悴しきった感じで、歩くのもままならず、お母様の肩につかまりとてもつらそうでした。
話を聞いてみるとここ1週間が最もひどく、食事もままならず、体重も2~3キロ落ちているとの事でした。
先急後緩 ~激しい症状を取ることが先決~
漢方的に考えると、まずここ一週間のひどさからの回復が大切(先急後緩)であり、体質的なこと(話を聞いてみると、精神的に不安があったり、生理不順であったり色々なことがあるようでした。)は後回し!と思いました。
現在の症状は、六経弁証では、太陰病期から少陰病期となり、温補剤がまず必要と考え5日分漢方薬をお渡し。
電話で2日後お母様から症状を聞いてみると、腹痛は治った!食欲も出てきた!との嬉しい言葉。
6日後にご来店した時は、お母様と一緒だったのですが、笑顔ですっきりしてスラッとした姿勢。あの憔悴した姿はどこに行った??こんなにハリがある顔があったんだ!と思ったくらい。
しかしまだ下痢は続いているとの事だったので、この時は、八綱弁証では「裏(表)寒虚」、臓腑弁証では「脾」気血津液弁証では「気虚」「水滞」、したがって脾気虚、湿困脾胃ということになり、この時も5日分お渡ししました。
お渡しして3日後には、お母様からすごくよくなり、もう元に戻りました。とご連絡が。
症状が取れた後は、本格的な体質改善
その後は、体質改善のための漢方薬に切り替え、
①根詰めて考え過ぎないこと
②いい加減が良い加減
③自分をほめること
④1日ひとつ褒められることを探す事
を約束しました。
さらにその後、お電話をしたところ、おばあさまがでられて、「本当におかげさまで良くなりました。ありがとうございました。」と言われました。
本当にありがたいことですし、よくなってよかったですね。
より多くの人達に笑顔になっていただけるように、役に立っていきたいと思います。