経皮毒知っておきたい5つのポイントでは経皮毒について知っておいていただきたいことをお伝えしました。特にアトピー性皮膚炎などで皮膚のバリア機能が低下している場合は、次にあげる5品目については、ぜひ注意して頂きたいと思っています。
1、シャンプー・リンス
頭皮は、腕に比べて3.5倍も経皮吸収率が高いです。また、吸収された脂溶性の化学物質はすぐに脂肪が大半でできている脳に届き、蓄積してしまいます。
シャンプーの殆どの成分が界面活性剤といわれる経皮毒性をもつ化学物質です。一時的には、さっぱりするのにきしまず、心地のいい洗い上がりにしてくれるものですが、使い続けると皮膚のバリアを破壊し、薄毛などの原因にもなります。
リンスには、界面活性剤の他に、香料、柔軟剤や帯電防止用の物質が含まれます。そのために、いい香りが長持ちし、さらさら感が続きます。しかし、長期的にみると髪を傷めてしまっている場合があります。
特に気をつけたい成分は、ラウリル硫酸系、ラウレス硫酸系、スルホン酸Na、ポリソルベート、パレス 等 です。
2、ナプキン
陰部からの経皮吸収率は、腕と比べると42倍と大変高い数値となっています。そこへ毎月、長時間使用するナプキンには、経皮毒を疑わせる物質が含まれています。清潔に保つための塩素漂白剤と、吸収&凝固の性質をもつ高分子ポリマーです。塩素漂白剤はダイオキシンの原因とも言われています。これらは子宮系や皮膚の病気をもたらすとも言われています。このことが知られるようになってから、一部の女性の中で、布ナプキンを使う人が増えています。
3、入浴剤
お風呂は、皮膚全体から化学物質を吸収してしまう場所なので注意が必要です。とくに腕の42倍の経皮吸収率がある陰部も無防備になっています。また、温度が高いと経皮吸収率もあがるため、通常より化学物質を吸収しやすい状況です。合成物質でできている入浴剤の多くに、PGとも呼ばれるプロピレングリコールという物質が入っています。これは分子量がとても小さく、経皮吸収を促進させます。また、防腐剤のサリチル酸、パラベン、合成着色料、合成香料などは、アレルギーを誘発させます。
4、洗濯用洗剤
洗濯物の白さを強調する洗濯用洗剤は、キレイになったような気がするので、ついつい選んでしまいがちですが、その分蛍光増白剤や漂白剤が使用されています。蛍光増白剤はふきんなどの食品に触れるものには全て使用が禁止されています。
また、部屋干しの嫌な臭いを消すためには抗菌剤が、柔軟剤には陽イオン界面活性剤が使われます。
これらは全て衣類に付着し、それを使用すると肌から体に吸収されます。さらにアトピーなどのアレルギーをひどくさせる可能性があります。また、自然分解しにくいので、水質汚染にも影響があります。
5、歯磨き粉
口の中などの粘膜吸収率は、経皮吸収率に比べて10~20倍も高くなっています。飲み込まないから安心と思われがちな歯磨き粉は、実は一番気をつけなければいけないとも言われています。歯磨き粉には、発泡剤としてのラウリル硫酸ナトリウムや、研磨剤、合成香料や合成着色料など、注意が必要と言われる成分が沢山使用されています。さらに、ポロピレングリコール(PG)といった界面活性剤が使われていて、これはほかの成分の吸収を促進します。
経皮毒に関しては、賛否両論あるのが事実です。危険性があるといわれているものの、なかなか立証されにくい特性もあります。
よく分からない部分ももちろん多いですが、私の場合は実際に、触れる物でもアレルギー症状が出たり悪化したりの経験があるので、身の回りの気をつけられるものについては気を付けています。