ひと月の半分が不調
ひと口にPMSといっても、症状も期間も様々です。
私が出会ったお客様の中には、生理の周期に生活が影響され、ひと月のうち、1週間くらいしか調子の良い時がないとおっしゃる方も珍しくありません。
今回はそんな中のお一人のお話しです。
42歳で小学生の男の子を持つ女性の方でした。
子供が幼稚園に入った5年前くらいから、何だかやる気がなかったり、頭痛がしたり、身体や腰が痛かったり、イライラして子供にあたってしまったり、朝が起きれなくなったり、甘いものが食べたくなって、胸やけがするのにやめられなかったり・・・・・
ふさぎこむ日が続き、人に会いたくない。いつのまにか、体重も+8kg。次第にこの不調が、一定の周期で変化することに気づきました。
生理中の不調が1週間、生理前の不調が2週間、合わせて月3週間不調に悩まされ、比較的マシなのは1週間だけ。
PMSと自律神経失調症
西洋医学的には、自律神経失調症と診断されていたかもしれません。
東洋医学では、血をためる「肝」は生理にも大きく関与しますが、自律神経を司るものです。ですから、PMSであっても、自律神経失調症であったとしても、この方の不調の根本は「肝」であり、同じです。
とてもやさしく、人に気を使う性格で、考えすぎてしまう方でした。だからこそ、苦しくなってしまい、肝の巡りが悪くなりやすかったと思われます。
1年で体重も体調も元通り
この方は、まさに薄皮をはぐように、少しずつ少しずつ良くなっていきました。自分の悪循環を断ち切ろうと健康的に体重を落すことも意識しました。
3ヶ月後には、不調が起こる日数が減り、役員ができるほどになりました。
6ヶ月後には、まだいい時とあまりよくない時があるものの、調子の悪い時の症状が軽くなり、日数もだいぶ短くなりました。着々と体重も落ちています。
1年後には、いろいろあっても、切り替えができるようになり、前向きになりました。生理前になると身体が重い気がしますが、不調を感じる日が全くない月もあります。あっても多少の食欲や頭痛がほんの2,3日といったところです。徐々に落すことができていた体重が、1年で-8kgまでになりました。
そして、何よりここまでできたという自信がついてきました。
これからもやさしく、素敵なお母さんでいてくれることでしょう。お母さんが元気なことが、お子さんにとっても一番ですね。