想像以上に苦しめる異常な食欲
生理前症候群(PMS)は、今や女性の方ならほとんどに認知されてきたのではないでしょうか。
生理前に起こるイライラなどが一般的ですが、異常な食欲におそわれることがあります。
それは時として女性を想像以上に苦しめるのです。
39歳で6歳のお子様を持つお母様
出産前には全くなかった、生理前の不調が、産後に突然起こりました。
ちょっとしたことで、すぐイライラする。眠い。だるい。異常な食欲、食べていないと落ち着かない。太りたくない。でも我慢できない。
それがどんどんひどくなり、月の半分である2週間悩まされていました。
食欲への不安。太ってしまうのではないかという恐怖。
実際に生理前に2~3kg太り、生理が来たら元に戻すという繰り返し。イライラよりも何よりこの食欲が不安で仕方がなく、生理がくるのがすっかり憂うつになっていらっしゃいました。
産後の瘀血
この方の場合、産後の瘀血(血の滞り)が改善しないままだったことがきっかけでPMSが起こったものだと思われます。
重ねて、子育ての精神的、肉体的ストレスでさらに気血が巡らなくなり、その状態を回復できずにいました。
1か月で劇的な変化
漢方を飲み初めて、1ヶ月。あれほど悩まされた生理前の食欲が起こりませんでした。ここ6年ではじめてのこと。嘘みたい!とおっしゃっていました。イライラは感じましたが、だるさも減り、何より食欲が出なかったので、不安感が減りました。
2ヶ月目、前日だけ食欲を感じましたが、やり過ごせました。それまでは毎月2週間もの間、悩まされていたのですから、大きな変化です。
3ヶ月飲み、飲んでいる間、よい状態が続きました。
が、煎じる手間など面倒なこともあり、しばらく中止していたら、3ヶ月後にまた以前のような異常な食欲におそわれ、再度漢方を飲みはじめました。
この方は、6年も悩まされていたPMSが、漢方を服用し、たった1ヶ月で明らかに改善しました。早く良くなることは嬉しいですが、忘れてはいけないのは、苦しんだ以前のような状態にならないようにするため、本当の意味で体質を改善することです。
少なくとも半年は続けて欲しい漢方
体質改善には早くても半年かかります。良くなったら、少しずつ減らしながらでもいいので、コツコツ毎日続けることが大切です。
良くなるとそれまでの苦しみを忘れてしまいがちですが、症状は身体からのSOSのサインです。
自分の身体を見つめ直し、きちんとケアしていくことができれば、いつまでも健康で生き生きと過ごしていただけると思います。