症状別 漢方の教え

KAMPO KNOWLEDGE
更新日:2019/12/23 (月)

辛いながらも2人目を決断する機会となった流産

最初の主訴は肌のお悩み

顔に赤み、痒みがあり、小さいプツプツが顔全体に広がっている状態でした。人に会う度に「顔赤いよ?」と言われるのが苦痛で・・と、とても疲れていらしゃる印象でした。

漢方をスタートされて、お肌は良い時と悪い時を繰り返し一進一退の状況でした。

そして8ヶ月が経過した頃、妊娠されている事が判明しました。胎嚢も確認でき、ここからという時でしたが・・陽性反応から1ヶ月後、心音が止まっており、その3日後に手術をされました。

2人目を決断したきっかけ

このとき、お客様は43歳。40代では3~5人に1人は流産していて、お母さんは悪くないよ。と病院では声をかけてもらったそうです。そうだと頭ではわかっているけど・・でも心が受け付けない。

漢方も飲めず、気持ちをぶつける先もなく、暴飲暴食をしてしまわれていました。

手術から5日後にやっとお会いできましたが、その時は少し気持ちも落ち着かれていました。食べ過ぎて体重も増加。胃に負担がこられていましたが、お話しする内に気持ちは前を向かれていきました。

旦那さんも「次頑張ろう。」と言ってくれている。5年前に子宮外妊娠で右の卵管を摘出していることもあり、自然に妊娠ができただけでも凄い事だと思おう。病院では生理が2回くるまで休むように言われたから、それまでしっかり体調を整えよう。

辛い出来事でしたが、お客様にとっては、はっきりと2人目を決断される機会となりました。

葛藤を繰り返しながら

2~3ヶ月はお休みをし、その後も治療はせず、タイミングを合わせていく事になりました。

しかし、日々葛藤を繰り返されいました。

40代で子供を産むと、子供が20歳の時は私は60代なんて・・考えたくない。2人目を産むには経済面も心配。タイミングがうまくとれずイライラする。知人が妊娠したと聞くと、素直に喜べない。

色々な思いがありながらも、毎日しっかり漢方を服用されながら体質改善に努めていかれました。

辛い経験から8ヶ月後。

陽性反応の後に胎嚢も確認!しかし、お客様はなかなか素直に喜べていない状況でした。

今回は大丈夫だろうか・・という不安が頭に過る中、つわりも出てこられ、食事がなかなか摂れない状況でした。

妊娠4ヶ月になると、少しずつ食事が摂れるようになり、体重も増えてこられました。

そして5ヶ月目に入ると、病院でも、順調ですよ!と太鼓判。食べたい物が色々変わるんです!と笑顔でお話しされ、やっと安心されたようでした。

これから残り5ヶ月もしっかり見守らせて頂きたいと思います。