とっても仲のよい40代のご夫婦
いつもおふたり揃って来て下さいます。
奥さまはハードワークをこなすワーキングウーマンでありながら、あくせくとしたところが全くなく、柔和でとっても素敵な方です。
20代のころに卵巣嚢腫で手術を経験していましたが、基礎体温の高温期にちょっとバラつきがあるくらいで、生理痛もなく、生理はとても順調でした。
私がはじめてお会いして間もなく、不妊専門の病院にて、卵管がつまっているので自然妊娠の可能性は低いといわれてしまいました。
仕事の合間をぬって、体外受精に踏み切ります。ところが、思うようにいきません。
「すぐにできると思っていたのに・・・」そうおっしゃって涙している奥さまを前に、私は自分の無力さを感じたことがありました。
2度の採卵、3度の胚移植。
病院の先生から、「他の病院へ変えても・・・」という言葉も聞かされ、今後どうしようと悩んでいるときでした。ご主人さまの体調がよくなく、ご主人様も漢方をスタートすることになりました。
漢方には40分ほどかけてコトコト煮出してのむ煎じ薬と、エキス顆粒といって既に粉になったものがあります。手間はかかりますが、本来の漢方薬である煎じ薬のほうがより効果がよいです。
奥さまはハードワークということもあり、手間のかからないエキス顆粒でずっとおのみになっていたのですが、ご主人さまが煎じ薬を始めることになったのをきっかけに、ご一緒に煎じ薬を頑張ることになりました。
ちなみに漢方は生殖機能の根本である「腎陰」を増やすものです。
夫婦って、いいものですね
病院からもらったピルを飲み終え、生理。そしてその一か月後。なかなか次の生理がこず、いつもはなかった腹痛や体のだるさが2週間続きました。
お電話の向こう側で、奥さまはピルも飲んでたから排卵が遅れているかも…とおっしゃっていましたが、私は内心「!!!!」妊娠検査薬で調べてみては、とお話ししました。
そして、翌日には「妊娠6週でした」と嬉しいご報告。
体外受精がうまくいかなかったとき、ご主人さまがその胸の内をお話しくださったことがあります。
大変な思いをするのは妻のほうだから。自分は妻がどんな選択をしても支えていきます。大事なのは妻なんです。
そして奥さまは、どんなときも、ご主人の夢を支えています。
夫婦っていいものですね。
きっとこの妊娠は必然だと思います!