病院では問題ないと言われるけれど…
始めてお会いした時は、とにかくご不安で、ご自分に自信が持てないご様子でした。とても真面目できっちりしないと気が済まない性格なうえ、ご主人は年下ということもあり、赤ちゃんができないのは自分のせいと責めていました。40歳を目前に、どうしたら良いのか分からない不安と焦りに押しつぶされそうだったのだと思います。
実は一年前、結婚後すぐ陽性反応が出たことがありましたが、喜びも束の間に流産。そのショックから眠れなくなり、いまだ気分が不安定でそわそわする状態でした。
病院での検査では、妊娠にあたり問題は特にないとのこと。一方、自覚としては、生理がぱっと始まらず、経血が減ってきている。低温期が短めで、排卵が早い。
体質は、疲れやすい、貧血気味、足の冷え・むくみ、肩・首・背中のこり、目の下のクマ、立ちくらみ、めまい、低音の耳鳴り、口内炎ができやすい、動悸(時々)、緊張すると便秘と下痢を繰り返す、お通じ緩め、お小水の回数多い、夜間尿2~3回、生理前に下痢・胃痛・おなかの張りがある
■着床へ導く「肝」の柔軟性と「腎」の生命力
この方の場合、とても真面目で緊張しやすい性格から、「肝」の働きが乱れやすくなっていました。その為、「気」が滞りやすく、そのことが「血」の巡り、子宮の柔軟性を邪魔していました。緊張でガチガチの子宮のベッドには、卵もなかなか着床しにくいものです。
また、経血や排卵周期の変化、夜間尿など、生命力を担う根本の「腎」の力が弱くなっている部分も見られました。新しい命をつくるということは、そこへ自分の生命エネルギーを伝えるということ。生命力が充分にあってこそ、新たな命に引き継がれます。
そこで、「肝」を整えて気の巡りを良くするもの、そして、「腎」に備わる生命力を高めていくものを飲んでいただきました。
■経過
1ヶ月後 だんだん高温期がきれいにそろってきた。気持ちが前向きになってきた。
2ヶ月後 低温期が延びてきた。
4か月後 病院への通院を再開し、急遽、体外受精をすることに。無事採卵を終え、卵を凍結。いよいよ移植へと近づいていた頃・・・陽性反応が出た!!
自然妊娠でした。でも心配なのが、少し出血があるとのこと。
胎児は、〝生命エネルギーが宿った血の塊“です。その〝血”を、しっかり留めなくてはなりません。そこで、止血作用を高め、胎児をまもる漢方を飲んで頂きました。
現在、出血は止まり、妊娠継続中です。
この方は、お会いする度に、ご自分に自信が持てるようになっていました。
改善できる事に着実に取り組まれ、その成果が基礎体温に現れてきた事、それと同時に、ご自分を褒める習慣を続けたことが、自信につながったのかなと思います。
その自信は、これから出会うかもしれない数々の壁も、越える力になるはずです!