症状別 漢方の教え

KAMPO KNOWLEDGE
更新日:2019/12/23 (月)

自律神経失調症に補気剤

自律神経失調症

70代の中肉中背の方。

凄く元気だったのに4年前に入院することに。1年後また調子が悪くなって入院。

そして、ここ1ヶ月はすっきりしない。眠りが浅いが薬でなんとか眠れている。

朝は、ボーッとしてしまう。

ご飯を食べるのも作るのもしたくない。体重も減ってきている状況でした。

目には見えないもの

「元気」や「やる気」というように、体全体のエネルギーを漢方では「」と呼びます。まさに、この「気」が消耗しているために様々な症状が出ている状況でした。

高麗人参やナツメなど、「気」を補う生薬が入った補気剤の漢方を飲んで頂きました。

じっくり改善

約2ヶ月で、食欲がでてきたり、睡眠の質がよくなった気がするとのこと。

しかし、3ヶ月目で、血圧が高くなり、食欲もなくなり漢方も止めたくなり何もかも嫌になった。血圧さえ低くなればということで一時的に病院で薬が1種増えました。

4ヶ月目にはなんとなくすっきりした感じが戻りました。

それから、良い時と悪い時の波を繰り返していきながら、約1年後には精神的に落ち着いてきました。無理に病院の薬を減らしたら、体調不良が続いたので薬も無理に減らさず半錠にして減量していきました。

約1年6ヶ月、凄く調子が良く、気になることはすっかりなくなりました。

 

今まで、症状の波はありましたが、いつも「信じて頑張っています」という言葉を何度もおっしゃられていました。ご自身が良くなる、良くなりたいという気持ちがより、治すことへの元気の「気」の部分の背中を押したと思います。このお客様から、改めて気持ちや心は大切だと学ばせて頂きました。