症状別 漢方の教え

KAMPO KNOWLEDGE
更新日:2019/12/20 (金)

脱・ストレスからの食べすぎ

不規則な生活も漢方ダイエットを機に改善!

仕事で帰りが遅く、夜ご飯も遅く食べることになり、そのせいで食べ過ぎ、次の日には胃痛の症状が出ていました。

ストレスも多くイライラしたり、逆に気持ちが沈む事などもありました。

体質としては、疲れやすい、冷え、肩こり、目の下のくま、目の疲れ・乾燥、寝ている間に食いしばり、便秘、生理痛、疲れたときにめまいがあるとのことでした。

漢方では典型的に「気」の流れが悪くなっている状態。

ここまでは若さで何とか過ごしてこられたと思いますが、これから先いつまでもお仕事を続けるためにも、ここで一度しっかりと体質改善含め、ダイエットをされることはとても大切なことだと感じました。

肝脾不和

ストレスで胃が痛いという経験がある方は多いのではないでしょうか?

実は、この現象は漢方では「肝脾不和(かんぴふわ)」と言います。

肝というのは、ストレスの影響を受けやすく、肝が弱ると相克関係(働きを抑える関係)にある脾(胃腸系)に影響が出ます。

この関係を「肝脾不和」と呼び、胃腸症状だけをどうにかしようとするのではなく、胃腸の働きをコントロールしている「肝」とのバランスをとっていくことが大切です。

ストレスでイライラし、気の流れが悪くなって肩こりや食いしばり、便秘、生理痛が起こり、肝のコントロールが効かずに脾に影響が出て過食→胃痛という症状が現われている状態でした。

3ヶ月で-10kg!

漢方は、ストレスで滞ってしまった「気」の滞りを改善し、胃腸の働きを整えるものを飲んでいただきました。

また、食事も夜は胃腸の負担のないものを食べていただくようにしました。

その結果、気になっていた冷えが感じにくくなったり、胃痛がなくなったり、ストレスも以前より感じにくくなられたりと良い兆候をお伺いすることができました。

10日後には-2.3kg、1ヵ月後には-4kg、2ヵ月後には-6.8kg、3ヵ月後にはついに-10.2kg、体脂肪率も35.4%から28.0%と-7.4%を達成されました!

会社の辞令で、県外に転勤になられて、最初は慣れない環境や生活により少し食べ過ぎてしまうこともあったそうですが、今現在は段々慣れてきて自分のペースを作れているそうです。

遠方でお客様とお会いすることはできませんが、来店されていた時以上に今後も電話やメールでフォローさせていただきたいと思います。